昨年12月の沖縄旅行の際に出会った「沖縄の野鳥シリーズ」 第6弾 は、セイタカシギ (背高鷸) で、名前の通り、ピンク色の極めて長い脚を持ち、よって背がすごく高いシギです。
セイタカシギの体長は約37センチですが、脚の長さは付け根から指先まで約25センチもあります。
セイタカシギは、昔は本土ではとても珍しい水鳥 でしたが、最近は私めの住む広島県でもボツボツ観察例が出てきている旅鳥 で、沖縄では当り前に?見ることができるそうです。
(↓)の上側は、一本足で休憩しているセイタカシギ達の集団の中に 餌を探して1羽のバンが紛れ込んで来て、セイタカシギ達が目を覚ましてバンを監視している様子です。
(↓)の下側は、セイタカシギ達が餌を探して集団で移動している様子です。
セイタカシギの体下面は白色ですが、雄の背面は光沢味のある黒色、雌の背面は褐色に近く、頭部はやや灰色がかっています。
(↓)は番(つがい)と思われる2羽の姿です。
(↑)の写真からお判りのように、セイタカシギは、夏羽では頭頂部から後頭部が黒いのですが、冬羽では白くなり、目の周りから頭頂部にかけてだけが灰褐色になって目立つようになります。
セイタカシギは、爪楊枝のように真っ直ぐな細長い嘴は黒色で、虹彩はルビー色、あるいは茶褐色です。(↓)
セイタカシギは、海岸近くの水田、池沼、茂みのある浅い水たまり等に住んで、長い脚で水辺を歩き回り、嘴を水中に斜めに差し込み、歩きながら首(嘴)を左右に振って餌となる昆虫、エビやカニ等の甲殻類、小魚、ゴカイなどを捕まえます。
(↓)のように、嘴が描く半円形の動きに合わせて起こる水面の波紋で首(嘴)を回していることがお判りと思います。
斜め後方からの姿も見ておいて下さい。
尚、セイタカシギは、日本では国(環境省)の絶滅危惧種(II類) の指定を、また、一部の都道府県 では絶滅危惧種(IA類) から準絶滅危惧種 までの指定を受けており、とにかく珍しい野鳥 ということですわ。
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