ここしばらく続いている「沖縄の野鳥シリーズ」の息抜きに、今日は野鳥ではなく、爬虫類のリュウキュウ ヤマガメ (琉球山亀) です。
沖縄本島北部「やんばるの森」で探鳥中、ガイドさんが急に車を止めて車を降り、前方へ走り出して道路脇にしゃがみこんで この小さな亀を指して、ヤンバルクイナは「天然記念物」 ですが、この亀、琉球山亀は 「特別 天然記念物」 ですから、ヤンバルクイナよりもっと貴重な生き物なんです、と説明してくれました。
琉球ヤマガメは、甲羅の大きさが15センチ程の陸に住む小型のカメで、日本固有種 (沖縄本島北部、久米島、渡嘉敷島)で、国(と沖縄県)の「特別天然記念物」に指定されています。
(↑)のように、琉球ヤマガメは甲羅の後ろ縁のギザギザが特徴だそうです。
琉球ヤマガメは、森林内に生息し、湿潤な森林を好む(但し、ほとんど水には入らない)ようで、沖縄本島では、北部「やんばるの森」に生息域が限られているそうです。
琉球ヤマガメは、暖かく雨の多い梅雨の時季によく見かけるそうですが、冬に見かけるのは珍しいことだそうです。
琉球ヤマガメは卵を一個しか産まないので、個体数が減ってしまうと中々数が増えない上に、近年は道路での車による轢死、道路脇の側溝への落下死などにより生息数が激減しているそうです。 ガイドさんは、珍しいからと自分も写真を撮った後、道路脇の草むらに移してやりました。
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