拉致問題を筆頭に今度の中国の毒入りギョウザに対する対応など日本の外交のまずさに腹立たしさを覚えるばかりです。
代表的なものに捕鯨問題もあります。兎に角、戦後の日本は外国に何か言われると謝るばかりの対応を繰り返してきたことにより日本は強く言えば必ず譲歩するとなめられてしまっているのじゃないでしょうか。
その中では、捕鯨問題は健闘しているものの一つのようですが、何分、相手が理論じゃなく感情で来るので手の打ちようが無く苦戦しているようです。
その捕鯨問題の発端について何時もの頂門の一針の渡部亮次朗さんが書いていました。
平成20(2008)年2月3日(日) 捕鯨反対を操る者 渡部亮次郎
その頃(1977-81)、外相秘書官としてワシントンDCをしばしば訪れていたが、米政府高官が解説する捕鯨反対運動への資金提供者はGM以外の何者でもなかった。
GMは消費者の反対運動の勢いを他に向けたい。顧問弁護士らが頭をひねった末、捕鯨反対運動と思い定めたGMは他のメーカーとかたって莫大な資金を消費者団体に渡しながら捕鯨反対運動推進をそそのかした。消費者団体の主なメンバーはまっしぐらに捕鯨反対運動に走った、と言うものだった。
捕鯨反対派の中には、クジラの巨大な脳容積や、音波によって同族間の緊密なコミュニケーションをとっているらしいこと、ヒトと同起源の哺乳類である事を挙げて、「知能が高い動物を食べるのは残酷である」と食のタブー的主張する者もいて運動を盛り上げた。
昔は鯨油のために鯨を追って日本近海まで航海し、挙句の果てに鯨漁基地確保のために日本に開国を迫ったアメリカなのに、言うなればアメリカのお陰で日本は食文化の一端を失おうとまでしている。私はもはや捕鯨は諦めざるを得ないと思っている。
捕鯨推進派は、芸をするブタなどを例に挙げ、「ブタも高度な知能を持っているが、なぜ食べることが許されるのか。クジラが駄目でブタが良いというのは、単なる文化的差異に過ぎない」と反論している。
しかし、ここまで来ると宗教・政治の問題になるので、国際捕鯨委員会(IWC)等公式の場で捕鯨反対運動が否定される事態はまず期待できない。
いずれにしろ風桶屋論で言って、捕鯨反対論を世界的にしたのは米自動車メーカーGMだとすれば、GMはラルフ・ネーダーさえ居なければ運動は起こす必要が無かった、と逃げるだろう。
それより前に運動にカネは出してなかった、と開き直るのが先だろう。しかし人間、刷り込みを消すにもカネと時間がかかるものだ。2008・02・01
まさか捕鯨問題の裏にGMがいたとは想像もしませんでした。しかし、これが本当ならやはり日本の外交は根本から考え直さないといけないのじゃないでしょうか。
南京問題や慰安婦問題も最初はバカなことと無視している間に相手の世界中に広める戦略によりさも本当のようになってしまいそれを覆すには膨大な努力が必要になってしまった事実があります。
結局こんなことが通るのは日本人独特の阿吽の呼吸を信じて敢えて反論せずに置いたことが取り返しの付かないことになってしまっていると言うことでしょう。それは、その日本人の性格が分からない外国人にとっては、強く言えばなんでも謝る単なるバカとしか捕らえられていないと言うことなのかもしれません。
このことを持っても、悪意を持って日本を貶めようとする敵がいることは確かなようです。残念ながら性善説は世界では通用しないようです。
やはり、外交の失敗でしょう!