「運慶」「快慶」と言えば東大寺南大門の阿吽形の仁王像は余りにも有名です。私も、何時かは仏像を彫ってみたいなんて考えたこともあるくらい興味はあるのでその名前には畏敬の念を持っています。
その「運慶」の作とみられる仏像がアメリカで競売に掛けられるそうです。そんなものを買うことが出来ないほど日本は不況なんでしょうか。
読売新聞より
鎌倉彫刻を切り開いた巨匠、運慶の作と見られ、2004年に初めて紹介された木造大日如来座像(個人蔵)が3月18日、米ニューヨークで開かれるクリスティーズ社の競売に出品されることが分かった。
売却の際に国への申し出が必要な重要文化財などに指定されていなかった。落札予定価格は約1億6000万~2億1000万円。日本側から入札がない場合、彫刻史上、一級の重要作品が海外に流出する恐れがある。
像高は66・1センチ。ヒノキ材で、表面は金色に仕上げられている。北関東に伝来した仏像として美術商から入手したという所有者が2003年、東京国立博物館に連絡。エックス線撮影の結果、底板で封じられた像内に運慶一派独特の形をした木札や水晶塔などが納められていた。作風からも1190年代の運慶作品の可能性が高いと分かり、2004年、寄託作品として同博物館が一般公開した。
運慶作品は真作・推定作を合わせて10件余り。その多くが国宝か重要文化財に指定されている。指定文化財は有償譲渡の際、まず国への申し出が必要で、国が買い取らない場合、売買できる。また、国外持ち出しには許可が必要となる。
文化庁によると、一昨年ごろ、指定文化財ではないとの証明を求める書類申請があり、売買の動きを把握。国として買い取りを検討したが、契約成立に至らなかった。(2月11日)
と思っていたら、同じように考える人もいるようです。
トヨタ自動車は「運慶の仏像」を買い戻せ!!(平成20年02月12日) 投稿者: chicipapappa
トヨタ自動車は確かに世界一のいい自動車を作る。 アメリカのGMを抜いて売上高世界一も悪くはない。
日本国にとり、大企業の中心企業として、大いに外資を稼いでくれる。 だが、である、その為に多くの中小零細企業の職場が外国に奪われたのも事実であろう。
三菱財閥とか三井とか住友財閥は、明治以来、一世代で一度以上の大きな社会的寄付をしてきている。 それは日本各地の随所に見られる。
これだけ世界的企業になったトヨタには、それらしき行為をしてきたという話題が皆無である。。 聞くのはトヨタは社会的寄付をしないということのみである。
要するに、トヨタは、金持ちのクセに、社会的還元をしていないのである。 今猶、「ドケチの三河サムライ」と言われる所以であろう。
トヨタの精神性は「小アキンド」でサムライ精神が欠如しているのだ。
現在、ニューヨークの競売に出されている、国宝クラスの「運慶の仏像」、トヨタにすれば、「はした金に過ぎない1億円」である。 競り落として日本の矜持を守れ。
せめて、それくらいしろよ、ドケチのトヨタ自動車、社会的還元が足りない。
自分だけ儲け、溜め込むのは「田舎もん」のすることだ。
あのソロスでさえ、1000億円単位の寄付をしているぞ。平成20年2月12日
成るほどトヨタですか。そうですね、トヨタならこの程度のお金は誤差のうちでしょう。でもあのトヨタがそんな心意気を見せるでしょうか。
それにしてもトヨタの勢いはますます盛んです。GMの凋落も急ですね。
毎日新聞より
トヨタ:07年売上高で業界首位に GM決算11.9%減 2月12日
米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が12日発表した07年12月期連結決算は、売上高が前年同期比11.9%減の1811億ドル(約19兆3800億円)にとどまった。トヨタ自動車の07年の売上高は26兆518億円(四半期ベースの売上高の合計、前年比11.5%増)で、トヨタが年間売上高で初めて世界の自動車業界の首位に立った。
GMの07年12月期の最終(当期)赤字は、米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題の影響で旧金融子会社の損失が膨らんだことから、387億ドル(約4兆1400億円)と過去最大になった。
GMは05年12月期決算で104億ドルの最終赤字に転落。06年12月期決算も19億ドルの最終赤字を計上しており、07年12月期で赤字は3年連続となった。
トヨタは07年の世界生産台数でも949万7754台とGMを21万台上回って初の世界一となっており、売上高と合わせて2冠を手にした。トヨタは07年の世界販売台数も936万6418台と首位のGMに3106台差に迫っており、好調な販売が売上高の伸びを支えている。
一方、経営再建中のGMはリストラの一環として、06年末に当時の金融子会社の株式の51%を投資グループに売却した。これに伴って旧金融子会社の売上高のほとんどがGMの決算に反映されなくなり、GMの売上高が落ち込んだ。【谷川貴史、ワシントン斉藤信宏】
こりゃあトヨタの天下が続きそうですね。もうどこもトヨタに追いつくことはできないのかもしれません。それにしても、下請けをいじめ派遣社員や請負で人件費をけちり、外人さんを安く使うなど、そんなに儲けてどうするのと言いたくなります。
ここはせめて「運慶」くらい買って貰っても罰は当たりませんね。ひとつ位日本のためになることをしても良いのじゃないでしょうか。
どうですかトヨタさん!