このところ妙に自転車による交通事故が増加したとか自転車が加害者になる例がふえているとかマスコミによる自転車攻撃が増えているような気がするのは私だけでしょうか。
確かに増えてはいるのでしょうが、それは私に言わせれば、自転車と人が同じ道を使うという貧困な日本の道路事情が大きな原因である。
しかし、そんなことは国土交通省もわかってはいるようで、去年から全国の自治体から募集して実験をしています。香川では高松がその実験に応募しています。
四国新聞 2008/02/11
「分離柵」で安全―。四国地方整備局香川河川国道事務所が昨年、高松市の中央通りの歩道で実施した歩行者と自転車の通行を柵で分離する社会実験の結果によると、歩行者の81%、自転車の76%が通行区分により歩道の安全性が向上したと評価した。これを受けて同事務所は今春をめどに、琴電高松築港駅―中新町交差点の1・4キロで本格実施する予定にしている。
実験は昨年11―12月、琴電高松築港駅から裁判所までと、中央公園東側のそれぞれ約200メートルで実施。幅4・5メートルの歩道の中央に柵を5メートル間隔で設置し、車道側の2メートルを自転車、もう一方を歩行者が通るように区分し、誘導する案内板を置いた。
自転車が歩道の車道側を通行する割合は、実験前の42%から90%に上昇。約800人を対象に行ったアンケートでは、86%は柵が設置されれば通行区分を守ると回答した。歩行者と自転車の分離が歩道の安全確保のために有効と評価したのは75%を占めた。
社会実験は国、香川県、香川県警、高松市などの「自転車を利用した新しい都市づくりを進める協議会」が実施。事務局の同事務所は「分離の効果は大きい。柵の設置間隔や案内板の見やすさなどを改善し、本格的な実施を図りたい」としている。今後は栗林公園北口まで延長も検討する。
ここでもわが坂出市は第3054回で取り上げた高松市に先を越されています。やはり地方都市でもある程度の規模がないと都市計画も難しいのでしょうか。
しかし、こんなことは実験しなくても分かっていることだと思うのは私だけでしょうか。実験より実施です。
あのガソリン税25円を道路整備に使いたいのなら自転車道の整備こそ最適じゃないでしょうか。これで自転車が増えて車が減れば環境問題にも貢献できるし一挙両得です。
何故、それができないのか!