太陽電池の重要な部品にガラスがあります。今は厚さ3ミリの強化ガラスでセルを守っているのですが、その重さが太陽電池の全体の重さの大半を占めています。その重さが屋根に対する負担になっているのは間違いないところです。かといって、ガラスでなければ太陽光を取り入れることが出来ないのですからこれを省くことは難しいのでしょうね。
そういえば、フレキシブルな太陽電池なんかはどういう処理をしているのでしょうか。もしかしたら衝撃に弱いのか、それともその柔軟さで衝撃を吸収するのでしょうか。
いずれにしても、まだガラスが主流であることは変わらないようです。そのガラスに関する記事が珍しくああリました。
EDリサーチ社 より 2008年2月6日
旭硝子は08年2月5日、中国と日本で太陽電池用ガラスの製造設備を増強することを決定した、と発表した。子会社の旭硝子特種玻璃(蘇州)有限公司(中国江蘇省蘇州市)において、太陽電池用カバー・ガラスの製造窯(生産能力:240トン/日。700万m2/年)およびARコーティング・ラインを新設するとともに、愛知工場(愛知県知多郡武豊町)において、TCOコーティング・ライン(生産能力:600万m2/年)を増設する。今回の総投資額は約130億円で、カバー・ガラス製造設備は09年第2四半期、TCOコーティング・ラインは08年第4四半期にそれぞれ量産開始の予定。
同社では太陽電池用カバー・ガラスについて、すでに米国、ベルギー、フィリピンの各生産拠点で製造しているが、特に市場の急拡大が見込まれる中国において、製造窯および太陽光の反射を低く抑えるためのARコーティング・ラインを新設する。加えてサービス向上のため、ベルギーにおいて加工設備(面取り・強化)を増強中であり、これらの施策により、グローバルなネットワークの確立、高付加価値化による差別化を図る。またTCOガラスについてはすでに米国、タイでガラス基板を製造し、米国、愛知工場でコーティングしているが、愛知工場でコーティング・ラインを増設し、生産能カを大幅に増加させるとともに、ベルギーにおいてもコーティング・ラインを稼働させる。
参照:旭硝子ニュースリリース
ガラスも増産ですが、やはり、国内より海外での強化がメインのように思えるのは私のひがみでしょうか。この調子では中国に抜かれるのも時間の問題かもしれませんね。
25円国会も相変わらず訳の分からない動きをやっていますが、あの25円を増額してでも太陽光発電に回すなんて発想は無いのでしょうか。
毒入り食糧も、太陽電池も中国にやられてしまうのはやはり政治の貧困さ故と言えば言い過ぎでしょうか。
情けない話です!