大阪の通天閣の下のくしカツは「ソースの2度漬け」厳禁で有名です。私自身は近くの日本橋界隈をパソコンの部品を求めてさ迷い歩きましたが、残念ながら酒を飲まないのでそうしたお店に寄ることもありませんでした。
そんな私でも知っている「2度漬け」について深く考えたことはありませんでしたが、「ソースを沢山使われるの嫌なのかそれとも一度口を付けたものを又ソースに付けるのは余り衛生的ではないからだろか」なんてぼんやりと思っていました。
そんな漬けについての研究をした人達がいるそうです。それもアメリカで。
食材の「2度漬け」でソース内の細菌数が激増 米研究サウスカロライナ州コロンビア(AP)
ソースやサルサの器に、一度口をつけたクラッカーなどを「2度漬け」することで、ソース内の細菌数が急増するとの研究結果を、米大学の学生が発表した。まるで「口」そのものをソースにつけている様なものだと、気をつけるよう呼び掛けている。
クレムソン大学で微生物学を学ぶ学部生が昨年、実験した。ボランティアを募って、小麦クラッカーを使い、複数の「ディップ」を用意。「2度漬け」を3─6回やったディップ内では、細菌数が1万まで増えていた。クラッカーをかじった人の口から、ディップ内へ移った細菌数だという。
学生を指導したポール・L・ドーソン教授は、「結果に驚いた」と話している。「細菌の移動は、もっと少ないと考えていたのだが。2度漬けで細菌が移るのは、防ぎようがないようだ」と述べている。
ドーソン教授は、「ソースやディップへの2度漬けは、パーティで出会う人出会う人みんなとキスするようなもの。2度漬けすることで、自分の口の細菌を、ソースに移していることになる」としている。
学生の研究成果は、今後半年以内に、植物安全関連の学会誌に発表される予定。
これで、大阪のくしカツ2度漬け禁止は正解だったことが立証されたというものです。先見の明があったということでしょうか。それとも単に沢山使われることを嫌ったのでしょうか。いずれにしても、大義名分が立って、これからはより一層「2度漬け禁止」が浸透することでしょう。
それにしても、暇そうな研究ですね!