第3017回や第3036回等で取り上げてきた電気二重層キャパシターも動きが出てきたようです。これはもしかしたら実用化が近くなっているのかも。
日刊工業新聞より
三菱電機は7日、太陽光発電や大型モーター向けに、蓄電容量を従来比20%高めた電力貯蔵用のキャパシターを開発したと発表した。塗布型で製造した安価な電極を使い、耐電圧を2・7ボルトから3・0ボルトに向上。充放電にかかる時間は1秒と従来の10分の1になり、モーターが減速時に発生する電力を無駄なく回収して再利用できる。出力数十キロワットのモーターに向く大型キャパシターとして、電車用などに2010年の実用化を目指す。試作した並列積層型キャパシターの価格が1500円程度になるようにコストダウンに取り組む。
開発したのは活性炭を正負極に使った電気二重層キャパシター。電極の作製法は圧延から量産に適した塗布型に変更、厚さは30マイクロ―460マイクロメートルと柔軟に変えられる。電気を出し入れするときのキャパシター内部の抵抗を小さくして充放電時間を短縮した。(掲載日 2008年02月08日)
昨日も取り上げた欠陥隠しで元気のなかった三菱自動車の電気自動車といい、いよいよ天下の三菱さんが動き出したようです。太陽光発電に電気自動車そして今回の電気二重層キャパシターと何だか私が期待しているものの勢ぞろいのようです。後は、路面電車と自転車で完璧です。
何となく、トヨタの好調の影に隠れて元気の無いように思えた三菱グループがその本領を発揮する時が来るのでしょうか。このあたりが成功すると三菱グループが昔の栄光を取り戻すことになるかもしれません。
いずれにしても、どこでも良いですからこの上記の5つのコストダウンに成功してくれれば地球の未来は明るくなりそうです。そして、それが日本のメーカーであればやはりうれしいですね。
何とか物にして欲しいものです!