第3151回で電気自動車に乗り出すと発表した日産がその性能の鍵を握るリチウム・イオン電池の事業化を発表しました。
これに自信が持てたから電気自動車に乗り出す気になったのかもしれませんね。
EDリサーチ社より 2008年5月19日
日産とNEC、AESCでの高性能リチウム・イオン電池の事業化を決定
日産自動車、日本電気、NECトーキンは08年5月19日、3社間の合弁会社であるオートモーティブエナジーサプライ(AESC)による自動車向け高性能リチウム・イオン電池の事業化を決定した、と発表した。07年4月に日産とNECグループの折半出資会社として設立されたAESCは、次世代の電動自動車(ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車など)を対象としたリチウム・イオン電池の開発およびマーケティングに取り組んできた。今回の事業化に際して、NECとNECトーキンが自動車用大容量ラミネート型電池(セル)技術の提供と電極の生産を担当し、日産は長年の経験による車両に応用した技術を提供する。またAESCの資本金は15億円となり、今後は日産、NECグループ、およびNECトーキンがそれぞれ51%、42%、7%の株式を保有する。
AESCは初期段階として、今後3年間で120億円の投資を行い、日産座間事業所内に生産ラインを新設する。09年度までに稼働開始予定である同施設の年間生産能力は車両にして1万3000台分相当からスタートし、将来的には6万5000台分となる見込みという。またNECトーキンは今後3年間で110億円を投資してNEC相模原事業場内に生産ラインを新設し、AESCの需要に合わせた電極の量産を開始する予定である。
AESCの高性能リチウム・イオン電池は従来の円筒形ニッケル水素電池と比べて2倍の電力を供給できる小型のラミネート構造を採用している。AESC製電池を搭載した実車走行試験で安全性、高性能品質を立証しており10万km以上を走行する長寿命も実現している。同バッテリは09年に発売される小規模事業用フォークリフトに最初に採用される予定である。これに続き米国、および日本において10年度に投入される日産の電気自動車、および日産独自のハイブリッド車に採用される予定となっている。日産はバッテリの需要を大幅拡大することとなる電気自動車のグローバル規模での量販を12年までに行う計画としている。
またAESCは米Project Better Place社が行う試験的取り組みへのリチウム・イオン・バッテリのサプライヤに指名されている。同社は仏Renault社、日産アライアンスと協力し、11年度にイスラエル、およびデンマークにおいて、ゼロ・エミッション車の投入を計画している。
参考:NECニュースリリース
いよいよ電気自動車も本物になってくるのでしょうか。今まではメーカーも半信半疑だったのが原油高騰や環境問題から今度こそ乗り遅れたら大変なことになると考え始めたのじゃないでしょうか。
方向さえ間違ってなければ、今の技術ならきっと開発は問題ないのじゃないでしょうか。
本当にその気になれば、電池のリースなどシステムを考えれば今すぐにでも電気自動車に切り替えることも可能なはずです。要は、やる気があるかないかでしょう。これも政治次第のような気がします。
意外と実現は近いのかも!