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採光量

2009年03月13日 | エネルギー 環境

  第3349回で究極の集光式太陽光発電を取り上げましたが、あれほど極端ではないが採光を高める技術が開発されているようです。

  Tech-On!より

  太陽電池展続報】「フッ素とアクリルのいいとこどり」,東ソー・エフテックが採光量を高めるコーティング剤を出品

  東ソー・エフテックは,「PV EXPO 2009 2回国際太陽電池展」に,太陽光からの採光量を高めるためのフッ素系低屈折率表面コート剤「F-Lucid」を出品した。フッ素とアクリル樹脂の長所を生かしながら,簡便に利用可能で,かつ低価格に提供できることを特徴とする。東ソー・エフテックの製品を展示していた電子材料専門商社であるKISCOのブースにて出展し,同社のブースでは,同樹脂を太陽電池モジュールにコーティングしたモジュールと未コーティングのモジュールを並べて展示し,発電量向上の効果をアピールした。

 東ソー・エフテックのコート剤は,空気(n=1)とガラス(n=1.52)の間の屈折率を持ち,ガラスに塗布することでガラス表面での反射光の一部を屈折させて,採光量を高めるというもの。東ソー・エフテックによると,入射角45度で光を照射したときのガラス表面上での反射率が9.7%の場合,コート剤を塗布すると,反射率を7.6%まで抑えられるという。加えて,フッ素樹脂の特徴である撥水性・撥油性・防汚性を持ち,アクリル樹脂をベースとするため,鉛筆硬度5H以上の膜強度を持つ。

 塗布プロセスでは,溶媒が不要なうえ,コーティング剤の粘度が10mPa秒以下と低いため,液滴やスプレー・コートになどで簡単に塗布できる。この結果,コーティングの厚みは数μmに抑えられる。また通常のUV光源などで十分にUV硬化できるといった利点もある。

 このほか,UV硬化と同時にガラス表面に幾何学構造を形成することで,入射角を小さくして反射率を抑える技術を紹介した。この結果,反射光を再入射させて,採光量を高められるという。具体的には,コーティング剤により2%,幾何学構造採用により5%,計7%採光量を高めることができるという。

  これなんかも、我が家の太陽光発電に塗ることが出来るようになれば良いのですが、どうなんでしょう。

  一方、太陽光発電の弱点でもある影を克服する技術も開発されているようです。

  「ガジェットが牽引役の時代は終わった,次はQuality of Lifeだ」,National Semiconductor社会長が見解

  これは,太陽電池セルの単位でMPPMaximum Power Point)制御を実行するもので,太陽電池モジュールに影が出来ても発電電力の減少分を抑えることができるという。「これまで影が出来るため,太陽光発電システムを設置できなかったユーザーがたくさんいた。しかし,こうしたユーザーもSolar Magicを採用すれば太陽光発電システムの設置が可能になる」(同氏)。既に,Solar Magicの日本国内での実用化に向けて,太陽電池メーカーなどと協業に関する話し合いを進めているという。200962426日の日程で開催される「PVJapan2009」で,その具体的な内容を発表する予定だ。

  こうして、あらゆる方向から変換効率を上げる研究が進んでいますが、究極はどの程度まで行くのでしょうか。願わくば、その技術が既存の設備にも採用できるようになって欲しいものです。
  しかしながら、技術の進歩は想像も出来ないですね。もしかしたら人類の使うエネルギーの全ては太陽光発電で賄えるなんて時代が来るのかもしれません。

人類の未来はバラ色か!