団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

電力会社

2009年03月23日 | 太陽光発電

  昨日のコラムの続きも面白いものでした。これまで日本で太陽光発電の発達を邪魔するものとして電力会社を想定していましたが、その本音が始めて明らかにされたのじゃないでしょうか。

  18日、読売新聞 コラム「始動 太陽光発電 中」

 ・・・略

 関西電力が、堺市臨海部の20ヘクタールの産廃処理跡地にメガソーラーを建設する。発電能力は一般家庭向けの太陽電池で2500世帯分にあたる1万キロ・ワット。シャープが三重・亀山工場に置く国内最大の太陽光発電システムの2倍の規模で、2010年度中に稼動させる。

 実現への道のりは遠かった。誘致を働きかけた07年初め、堺市の担当者は「太陽光は敵だ」という言葉を何度も聞かされた。天候次第で出力が変化し、送電網に流れ込むと周波数や電圧が乱れる。「汚れた電気」と言う関電首脳もいた。発電量1キロ・ワット時あたりの建設費や燃料費などのコストが、原子力発電の7倍以上かかることも導入をしり込みさせた。

 風向きが変わったのは、07年秋のことだ。大阪市阿倍野区のシャープ本社を訪ねた関電の森詳介社長、神野栄副社長を前に、シャープの片山幹雄社長は「薄膜型太陽電池なら当社が得意とする液晶の技術を応用でき、大幅なコストダウンを図れる」と熱弁をふるった。

 薄膜型は原料となるシリコンの使用量が主流の多結晶型の100分の1で済む。シャープは10年度に発電コストを半額に引き下げる計画を公表していた。森社長は「どうせなら日本で一番早くやりたい」と応じた。・・・中略

 原発のトラブルが相次ぎ、原発頼みの二酸化炭素削減策は現実味が薄れた。電力各社で作る電気事業連合会は、20年度までに全国30か所へのメガソーラー建設を打ち出した。「地球温暖化問題から太陽光発電の導入を求める声が強まるとみて、早めにノウハウを蓄積しようと考えた」(みずほ情報総研の河本桂一主任研究員)ことが、電力会社の方針転換につながった。

  「太陽光は敵だ」という言葉は、営業をしているときに密かに電力会社の人達がどうもそんな考えを持っているようだとの感じはありましたが表立ってマスコミなどに取り上げられたことはなかったような気がします。少なくとも私は始めて目にしました。
  何はともあれ電力会社がその考えを変えるようになったのは朗報です。電力会社が本気になれば太陽光の時代の到来は間違いなさそうです。

益々楽しみになってきました!