第3628回でパリに続いてロンドンにもレンタル自転車システムが導入されることを取り上げましたが、東京でも規模はとんでもなく小さいですが実験運用が始まるのだそうです。
丸の内の風景が一変!? 10月から“公共自転車”が実験運用開始
10月から東京・丸の内のオフィス街で、いつでも誰でも利用できる公共自転車の実験運用が始まる。温室効果ガス削減に向けた取り組みの一貫で、すでに欧州各地では普及しつつあるこのシステムを日本でも普及させていく試みだ。・・・中略
環境省は都心の自転車利用率を高めるため、今年10~12月、東京・丸の内のビジネス街で、いつでも誰もが利用できる公共自転車システムを開始する。駐輪ポートを300メートルごとに5カ所設置し、計50台を配備。乗り捨てOKで、地下鉄の2~3駅なら気軽に“チョイ乗り”できる。また、一般の自転車のための駐輪ラックも設置する。
利用には初回登録料1000円が必要だが、30分以内の利用は無料。以降、10分ごとに100円、3時間を超えると5分ごとに100円が課金され、丸1日間利用可能。1日を超えると、自転車価格相当額が事前に登録したクレジットカードから引き落とされることになる。温室効果ガス削減に向けた取り組みの一貫で、すでに欧州各地では普及しつつあるこのシステムを日本でも普及させていくという。・・・中略
2007年7月に大規模な自転車レンタルシステム『ヴェリブ』を開始したパリ市は現在、約1500ステーションに2万台を配備。21万7000人が月間約10万回利用し、市内の自動車交通量が約6%減少したという。・・・中略
ただし、良いことずくめというわけではない。ヴェリブは補償金を預ければ何時間利用しても無料だが、運用開始以降、8000台以上が紛失。1日20台以上が戻らず、破壊された車両は1万台にも達するという。運用会社は「このままでは破綻する」(地元紙)と嘆いている。前出の横島氏も「利用者の“質”が大きく問われるシステムであり、自転車が安全快適に走行できる環境整備も重要。日本はこの環境整備が特に遅れています。車から自転車、自転車から歩行者を守ることが大前提です」と警告する。
今回の試験運用は現代の日本人の公徳心を試す機会ともなりそうだ。運用開始に先立ち、「低炭素社会の実現に向けた環境まちづくりの取り組み」と題したセミナーも9月4、25日の2回、東京・大手町のTKP大手町カンファレンスセンターで開催される(要予約)。
やらないよりは良いですが、それにしても余りにも規模が小さいですね。実験だから仕方ないのでしょうが、早くパリ並みに大規模に拡大して欲しいものです。
というより、東京都もオリンピックなんかに力を入れるよりそれだけの予算を自転車道の整備に使って東京都をレンタル自転車システムの世界一の都市にした方が余程有意義なお金の使い方と言えるのじゃないでしょうか。
短期間のお祭り騒ぎのオリンピックはまだやったことのないリオデジャネイロ(ブラジル)あたりに譲った方が喜ばれるし、東京都の未来にとってもずっと有意義でしょう。
そう思いませんか石原知事!