昨日の歴史観を取り戻そうで戦後の劣化を嘆きましたが、偶然でしょうか、ねずさんがその歴史観を失ったことによる日本の危機を書いてくれています。
それは、何と、談合を止めたことの恐ろしさです。
私も、御多分に洩れず、公共工事の談合は許せない悪だと思ってました。その目を覚まさせてくれたのは、これも、ねずさんのブログでした。
今回は、旭化成の手抜き工事から、談合を止めたのが何故いけなかったのかを詳しく書いてくれています。とはいえ、今回の目から鱗は教育に繋がるとは思いませんでした。
日本人が歴史観を無くしたことは、こんなところまで影響しているとはつくづく教育の恐ろしさを思い知らされます。教育改革は何よりも早く取り組まなくてはならないことですね。
今回も、結構長いので、是非、リンク先で読んでください。これも、日本人が全員読むべきです。と言うか、やはり、政・官・財の全ての人に読んで反省してもらいたいですね。
小名木善行 ねずさんの ひとりごとより 2015年10月20日
手抜き工事
旭化成建材の手抜き工事の問題がクローズアップされています。
このような問題が発生する度に思うのは、
「価格競争では品質は維持できない」ということです。
ということは、これからもっともっとこうした事件は起こり得るし、現在建てられている多くの建物にも、実は表面化していないだけで、同じ問題が起きている可能性が高いということです。
実際、多くの民間マンション・ビルなどにおいては、コンクリートの中に発泡スチロールや、廃材がなどがたくさん紛れ込んでいたりもします。
ほとんどのビルでは、コンクリートの上から外壁材が塗られているために問題が表面化しませんが、外壁がレンガなどに似せた外壁材を貼り付けているようなビ ルの場合、地震や経年劣化でその壁が剥がれ落ち、内側から発泡スチロールや、ゴミなどが大量にまじったコンクリートが露出することが度々あります。
そういえば木造住宅の外壁が地震で剥がれ落ちたら、外壁の内側に貼る防湿用のシートの代わりに、段ボールが貼ってあったなどという話も聞きました。
いまでは、建設に「安さ」ばかりが追求されているのです。
工事の材料原価さえも下回るような価格で落札したとなれば、どこかで手抜き工事をして原価を浮かさなければ、会社が持たないというのも事実なわけで、これらの事件は、なんのことはない、「起きるべくして起きている事件」ということができます。
「いやいや、そんなことはない。手抜き工事には厳罰をもって臨むべきだ」という方もおいでになります。
メディアに登場する評論家や学者の先生は、みなさん、そうおっしゃいます。
私は違うと思います。
なぜなら、厳罰主義は、「見つからなければ良い」からです。
また、たとえ見つかっても、「そのときいなければ良い」となってしまうのです。・・・中略
日本は外圧に、いともやすやすと屈しました。
日本の政治家や官僚たちは、日本の民族の歴史や文化への誇りを失っていたし、政府の相談を受けた民間の大手事業者の委員会等への出席者たちも、その多くはいわゆる戦後エリートさんで、日本への誇りを失くしていました。
そして多くの日本人が、日本が長い歴史の中で蓄積された様々な手法や技法を、ただ「空気のようにあたりまえのもの」と思っていて、それがなぜ行われているのか、どういう効果を私達の生活にもたらしているのかを、まるで考えようとしていませんでした。
だから、「価格が安くなる」という点だけに国内は反応したし、大手ゼネコン等の反応も、競争相手が増えるという程度の認識しかありませんでした。
こうして談合は廃止となりました。
けれど、もしそのときに、日本が米国に、談合制度の持つ機能と役割をしっかりと説明していたら、もしかすると米国は、日本の建設市場への参入という小さな マーケットへの新規参入のための参入障壁を取り払ったという小さな成果ではなく、むしろ米国が利益保障型の品質競争社会を実現することによって、米国の建 設事業者は、米国の国内需要の中で、急成長していくことができたのではないかと思うのです。…以下略
自分がどれ程日本を貶めているかに未だに気が付かないように、売国奴河野洋平が吠えているようです。まさか、こんなことが本当になかったことが分からない程のバカとは思えないので、やはり、それだけ強烈な弱みを握られているのでしょうね。
そうとでも考えないと、ここまで狂うことはできないでしょう。息子も、利権を継いでいるのか、非難しようともしないし、日頃の主張を引っ込めてまで大臣を手に入れました。
やはり、この一族と言うか、親子は恥と言うものを持ち合わせてないようです。こんな人を選ぶ神奈川県というのもやはり噂通り日本人は少ないのかもしれません。
弁護士ドットコムより 2015年10月15日
河野洋平・元衆議院議長「ユネスコへの拠出金を停止する意見はまったく恥ずかしい」
ユネスコ(国連教育科学文化機関)が世界記憶遺産として、第二次世界大戦中の「南京大虐殺」に関する資料を登録したことをめぐり、政権内からユネス コへの拠出金を停止しようという声があがっている。そのことについて、元衆議院議長の河野洋平氏が10月15日、東京・有楽町の外国特派員協会で開かれた 記者会見で、「まったく恥ずかしいことだ」と苦言を口にした。
かつて官房長官時代に、旧日本軍による従軍慰安婦への関与を認める「河野談話」を発表した河野氏は、2009年に政界を引退している。この日の会見で 河野氏は、中国など隣国との関係改善を訴えた。また、国会内外で紛糾した安保法案に触れて、「違憲か合憲かわからないまま法律ができた」「政治家が民意と かけはなれているのではないか」と口にした。
また、ユネスコが世界記憶遺産に「南京大虐殺」に関する資料を登録したことについて、外国メディアの記者から見解を求められると、河野氏は「南京で虐 殺があったことは、日中両国の歴史認識として、事実であることが確認されている」「問題は、そこで何人が殺されたかという点だ」と答えた。
そのうえで、河野氏は「南京事件そのものがなかったのではないか、少し事実と違うのでないか、という議論に持っていくべきではない。事実は事実として 認めながら、記憶遺産として残す以上、より正確なものを残すために、日中両国がもっと資料に基づく真摯な議論をする必要がある」と付け加えた。
今回の世界記憶遺産の登録をめぐっては、政権内部からユネスコに対する拠出金を停止しようという声が出ている。このような動きについて、河野氏は「ユ ネスコが果たしている役割は相当大きなものだと世界中が認めている。そんなユネスコの活動に大きな影響を及ぼす意見が国内から出てくることは、まったく恥 ずかしいことだ」と批判した。
有本さんも今回の南京虐殺の問題を怒りを込めて語ってくれています。
【青山繁晴】もうユネスコ脱退しかない!!南京事件だけじゃなく2年後には慰〇婦も登録されてしまう!!インサイトコラム 2015年10月14日(水)
私の大嫌いな孫のソフトバンクを追い詰めるか と、第 853回の「ソフトバンク、日米中で三重苦」でも取り上げた、携帯の料金値下げは、政府も本気でやる気があ るかと疑っていましたが、どうやら、そのつもりのようです。
とは言いながら、相変わらず有識者会議なんて言ってるので、何処までやる気があるのかは不安ですね。
私個人としてはNTTの光の料金を下げて欲しいです。と言うのも、収入の無い身としては、生活の全てとなっているネッ トの料金を確保するために考えた 末、携帯・新聞・NHKを全部止めました。それでも、まだまだ、ネットの料金は大きいので苦しいものがあります。それだ けに、携帯の料金よりネットの料金 の方を下げて欲しいのです。
いずれにしても、国も本気でかかって欲しいものです。
時事ドットコムより 2015/10 /19
携 帯料金引き下げ検討=家計負担軽減へ初会合-総務省有識者会議
総務省は19日、携帯電話料金の引き下げを検討する有識者会議の初会合を開いた。9月の経済財政諮問会議で、安倍晋三 首相が携帯料金による家計負担の軽減策を検討するよう指示したことを受け、料金プランの在り方などを議論し、年内に提言 を取りまとめる。
会合の冒頭、太田直樹総務大臣補佐官は「高いから安くではなく、透明性と公平性を軸に検討していただきたい」と強調し た。
北俊一野村総合研究所上席コンサルタントはスマートフォンの端末代に対する過度なキャッシュバックについて、頻繁に携 帯会社を乗り換える利用者と長期間 使う利用者との不公平感につながっていると指摘。大手の回線を借りて格安スマホを提供する仮想移動体通信事業者 (MVNO)に、データ通信をあまり使わな い利用者が移行するのを阻んでいることも弊害として挙げた。
端末代の支払いを月々の通信料に割り振った上で請求していることに関しては、舟田正之立教大名誉教授が「消費者に分か りづらい」と述べた。
国内の携帯電話業界は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手3社による寡占状態で競争が乏しいと言われる。料 金プランはほぼ3社横並びで割高感があり、携帯使用による家計負担の増加が個人消費の逆風になっているとの認識が政府内 には強い。
ソフトバンクを叩き潰すことは、消費の応援だけでなく、日本の情報や資金が韓国に取られているのを防ぐ と言う大きな理由もあるは ずです。もっと、真剣に考えるべきです。何時までの、韓国のやりたい放題を放って於くのは国民に対する裏切りでもあるで しょう。
先人が残してくれた、森林資源をもう一度見直し、有効利用することこそが日本再生に必要と、第5845回の「木材自給率3割台回復」などで何度も書いてきました。
そんな、森林資源の素晴らしい利用技術で日本再生の決め手にもなりそうな、第5406回の「ナノセルロース」でも取り上げたセルロースナノファイバーがいよいよ実用化に向けて動き出しているようです。
ITmedia エグゼクティブより 2015年10月13日
実用化進むセルロースナノファイバー 強度は鉄の5倍、重量5分の1
夢の素材といわれるセルロースナノファイバーの実用化が進んでいる。植物から作られるCNFは、環境負荷が少ないうえ、鉄よりも軽くて強いといった、さまざまな特長を備え、幅広い分野で利用が見込まれている。
王子ホールディングスと三菱化学が開発したCNFの透明シート
夢の素材といわれるセルロースナノファイバー(CNF)の実用化が進んでいる。植物から作られるCNFは、環境負荷が少ないうえ、鉄よりも軽くて強い といった、さまざまな特長を備え、幅広い分野で利用が見込まれている。森林資源の豊富な日本の企業にとって、原料調達が容易というメリットもある。 2030年には関連市場が1兆円に達するとの予測もある中、製紙会社などが研究開発や用途開拓を加速している。
CNFは植物繊維を化学的、機械的に解きほぐしたものだ。繊維1本の直径は数ナノ~数十ナノ(1ナノは10億分の1)メートルしかないが、鉄の5分の 1の軽さで強度が5倍と、炭素繊維に迫る性能を備える。しかも透明で、熱を加えても膨張しにくいほか、化粧品などに加えると粘りを出すこともできる。
このため化粧品以外にも、ソフトクリームの形を保ったり、ガラスの代わりに利用するといった、さまざまな利用法が考えられている。中でも樹脂と混ぜて自動車部品に使えば、1台当たり20キロの軽量化につながるといわれる。
世界で初めて商品化
この分野の研究で世界をリードしているのが日本だ。9月29日には、森林分野のノーベル賞といわれる「マルクス・バーレンベリ賞」を磯貝明東大教授ら 日本人研究者3人が受賞。特定の酸化反応を使い、木材繊維を20分の1以下のエネルギーでナノレベルまでほぐす方法を発見したことが評価された。
こうした中、とりわけ実用化に熱心なのが製紙会社だ。
日本製紙は、傘下の日本製紙クレシアからCNFのシートを挟み込んだ大人用紙おむつを1日に発売した。CNFに含ませた銀などの金属イオンが、不快な臭いを吸着する仕組みで、消臭機能を従来の3倍に高めた。CNFを使った商品の発売は世界で初めてだ。
販売開始に伴い、生産体制も強化。これまで山口県岩国市の工場に年間30トンの試験生産ラインはあったが、16年度に初の量産ラインを設け、生産能力を10倍程度に拡大する方向で検討している。
CNFは紙の原料である木材パルプから作れるため、関連ノウハウのある製紙会社は有利な立場にある。早くから磯貝教授や京大の矢野浩之教授と研究に取 り組み、商品化で一番乗りを目指してきた同社は「まずは消臭機能を活用したが、今後は他の特長も生かしつつ、さまざまな分野に広めたい」と意欲をみせる。
王子ホールディングスは今年3月、CNFを使った透明なシートを三菱化学と共同開発した。高温状態でも縮みにくく、薄くて折り畳めるため、曲げられる 次世代のディスプレーや太陽電池に使えるとして、16年以降に実用化する計画だ。さらに8月には、化粧品の原料を手がける日光ケミカルズと、CNFを使っ た新たな原料の開発で合意している。
製紙大手では、九大と研究を進めてきた中越パルプ工業も生産増強を計画しているほか、大王製紙も愛媛大と包装材料などへの応用を探っており、一気に普及しそうな気配だ。
もっとも、CNFは夢の素材といわれる分、技術的課題が少なくない。たとえば、樹脂とCNFをなじませることは、水と油を混ぜるようなもので、高度な技術が求められるという。また、現在の製造コストは1キロ当たり数千~1万円と、炭素繊維の3000円程度より高い。
ただし、価格については量産効果で一気に下がる可能性がある。実際、20年ごろには1000円程度まで下がるとの予測があるほか、潜在的には500円以下に抑えられるともいわれる。
森林資源の有効活用
日本は国土の7割を森林が占めているにもかかわらず、ほとんど活用されず、眠ったまま。CNFの普及は、森林資源の有効活用や過疎化の防止に道を開く。
一方、製紙各社は人口減やIT普及によるペーパーレス化を背景にした紙需要の減少に苦しんでいる。日本製紙連合会によると、紙と段ボール原紙の板紙を 合わせた国内需要は、00年の3196トンをピークに減少を続け、14年は2743万トンまで落ち込んでいる。安価な輸入紙の流入や、円安による原材料費 の上昇にも苦しむなか、海外進出や低コスト化を進めつつ、新たな事業の柱を育てて「紙頼み」から脱却することが不可欠だ。
政府が昨年打ち出した日本再興戦略で研究促進が明記されるなど、CNFの重要性は広く認識され始めている。製紙各社としては、追い風が吹く間に夢を実現させたいところだろう。(井田通人)
こちらは京大の矢野教授だそうですが、一緒に受賞したのでしょうか。何だか、東大・京大の争いでもあるのかと心配になります。
そんなことより、やはり、この実用化が本物になれば、本当に、日本再生の決め手になりそうな気がします。これは、本当に、期待できそうです。問題はコストですね。この壁を是非破って欲しいものです。
いよいよ日本の時代が来るか!