明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



13時からDVDを観ようということで階下のYさん宅へ。すでにK本常連のMさんが飲み始めていた。『秋立ちぬ』成瀬巳喜男(1960)は、晴海通りの三原橋あたりが背景のポスターを持っていたような気がするが、観るのは初めて。銀座松坂屋の屋上その他、見覚えのある懐かしい風景に、ああだこうだと盛り上がる。昨日、ちょうど自転車で迷った辺りは、まったく何もない荒涼たる風景。ストーリーは他愛のないものであったが、藤原釜足、賀原夏子他の脇役に味があった。遅れてお土産をもってHさん合流。 続いてYさんが小学3年で、北千住で観たという『自動車泥棒』(1964)若大将と2本立てで封切られたというが、当時の東宝映画とは信じられないアバンギャルドさ。後の東映映画のようである。デビュー作で主演の安岡力也にダビングしてもらったビデオだそうだが、ケン・サンダース、ジョー・山中、真理アンヌがみんな十代で出ている。一瞬であるが平野威馬雄まで出てくる、とんでもない怪作であり、面白い。次にYさんがスタッフでかかわったというノイバウテンの、江東区の工場で撮影したビデオ。しばらく観ていたが、千鳥足のMさん、トイレにいったきり出て行ったと思ったら、どこからかチャック・ベリーのライブDVDを買ってくる。ノイバウテンがいけなかったらしい。結局、帰ると言ってもすぐ上だし、一人減るたび、さびしそうなYさんに付き合い最後まで。

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