明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



写真において、一番偉いのは写真家ではなく被写体である。と考えている。その被写体も私が作っている訳だが、一休和尚は単に制作上のモチーフというだけでなく、作る私に問い掛けて来る。それは予想通りで、手法を変えると以降それで通すべきだ、と融通の効かない私に〝細かいことは気にするな“と。 思えば三遊亭圓朝に寄席から漏れる灯りや、『ゲンセンカンの女』の半裸の女に行燈の光を当てる誘惑と戦ったり葛藤をして来たが、何をやろうと私が作ったものである。これからは鎌倉、室町の人物に存在しなかった陰影(立体感)を与えるぞ、と。 ただ一つ問題が生じた。何かある場合に備え、先の制作予定を立てず、せいぜい3体まで、という途中挫折を最小に抑える策が、ここに来てご破算になってしまった。その策を立てさせた原因も一休和尚だったのだが。



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