明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

悪癖  


人形に楽器などを持たせる場合、頭部を完成させ、次にそれにあわせて楽器をつくり、その後、全体にとりかかる。今回もここで、私の悪い癖が出た。はやくとりかかればいいものを、頭部と楽器という、面倒なものが終わり、あとは一挙に作るというところで、作り惜しみをするのである。TVを観たり、雑誌を眺めたりしてダラダラしてしまう。内心、作りたくてたまらないのに、わざと自分を焦らすのである。ほとんどマゾヒズムであるが、我慢の限界が来て始めてからは、大変な集中力で制作に没頭する。こんな快感を、私は他に知らないのである。もちろん、今書いているこの雑記も、焦らし作業に他ならず、こんなもの書いていないで、いい加減はやく始めろと、内心思いながら書いているのである。その場合、書いているものが駄文であればあるほど、快感が増すのだろうと、考えるむきもあろうが、そこまでは計算していない。

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