明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

浅草  


夕方、浅草のアンジェラスで待ち合わせた、コクトー研究家Fさんと、練習帰りだというサンボマスターの山口隆さん。ありえない組み合わせである。煮込み屋のある通りに行くと休業が多く、TVで競馬を流している店へ入る。隣の客は、すぐ山口さんに気がついていた。会話は文学の話から、多方面に及んだが、山口さんはイメージ通り、好奇心の塊のような青年で、あらゆるものを吸収しまくっているようである。考えてみると、私は、人のやっていることに対しての興味は薄れてしまっている。 次に、先客がいたことがなく、後から入ってきたこともない、私のとっておきのバーへ向かう。恒例のジャズのアナログレコードをかけてもらう。モダンジャズにはついていけない、というマスターなので、スゥイングジャズが中心である。お二人とも楽しそうで良かったが、誤算は二人とも下戸だ、ということであり、私一人、ホワイトのソーダ割りで間をつなぐ。マスターの娘らしき人が入ってきて、客がいるので驚いた様子。 自分の中に何があって、いかにそれを引っ張り出すかにしか興味がなくなってしまった私だが、そんなことでいいのか?いや、ここに至っては、もう、いいんじゃないの?と少々考えさせられた一夜であった。しかし、浅草に3人で出掛け、飲んでいるのは私一人というのは非常に具合が悪い。木場に帰って、はじめて入った店で一人飲みなおす。

01/07~06/10の雑記
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