ビールを注文する客に、「うちはホッピー屋だよ。」という真寿美さんだが、ホッピー発売当時から扱っている河本は、東京でもっともホッピーを消費する店だと聞いたことがある。関西圏ではなじみがないらしいので、当然日本一ということになる。もっとも今は大きな居酒屋があるし、総量なのか、一時期なのかは判らない。 何代目の栓抜きだろう。真寿美さん愛用の栓抜きを眺めていると、小学生のお手伝い時代から現在まで、最も栓を抜いた女性として、ギネスに申請できるのではないかと思ったりして。 酎ハイの場合、真寿美さんに注いでもらうのは最初の一杯だけなのだが、私がそうと知ったときには、すでに20年以上過ぎていた。どういうわけか、真寿美さんも断るきっかけを逸したようである。そうなると、私はもっとも真寿美さんに注いでもらった客、ということになりそうである。当然以後遠慮したのだが、口に出して断ったわけでなく、注いでもらうとき、あっと思わず3センチほどグラスを引いた。そして黙ったまま二人して照れ笑いをし、“特別待遇”は終わった。
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