明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



河本通常再開を願い、それまでなんとか、と日々支え続ける人達。つまみは豆腐半丁だけ、だったりする。しかもすべてセルフサービス。勘定や後片付けまでも。心配している河本ファンが多いに違いないが、これでは客として訪れるのは今のところ物理的に難しいであろう。 河本の店内には様々な物が貼り付けられぶら下がっている。土産物の各地の提灯も壮観だが、吊られた目玉の親父やハリセンボン。ウルトラマンやヒーロー物のフィギュアは真寿美さんの趣味らしい。下校途中の小学生がガラス戸越しにワイワイいうのは当然であろう。しかし改めて、細部のディテールにレンズを向けてみて、店内に溢れるユーモアを演出しているのはあんちゃんであることを改めて実感した。有る物を工夫し、何でも修理し作ってしまう。 私は人知れず、一人工作する男にツンとくるところがある。友人の家で見た、たんに井桁に積まれたマッチ棒でさえも。それが日曜大工好きの父のイメージであった、と生前一緒に行った日曜大工センターで気づいたとき、亡くなって数年。葬式でも泣かなかったのに涙か止まらなかった。 あんちゃん命名のメニュー。『アジスアベバ』『こんちくしょう』『ライスたっぷりカレイ』。



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