明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



天井に貼り付けられている3つの食品用トレイ。そこから斜めに延びる割り箸2本。トレイで受け止めた雨水が割り箸を伝い、下で待ち構えるは豆腐の容器。そして店外に排出されるというシステムである。実利のみを追求したら面白くなってしまった。雨でも降っていればともかく、2本の割り箸がいわくありげである。友人に聞いた話だが、金沢だったか、旧家である父親の実家の天井には、真ん中ではなく中途半端な位置に、紙製の袋のようなものが貼り付けてあり、絶対に開けてはならない、といい伝えられていると聞いてことがある。 もう一つ。正面から撮影したので良くわからないだろうが、10センチほど奥行きがある。ブラウン管型テレビのわりに薄型である。画面の中、焼酎の下には“どうしてかなー300円”と書いてある。経営者側の、ちょっとしたつぶやき、といったところであろうか。 普通に客が席から見られるようなところはすべて撮影した。後は女将の真寿美さんの聖域である。真ん中のスペースからでないと見られない部分を、鬼の居ぬまに、なんとやらといきたい。 残念なのは、以前覗いたことがある、床下の防空壕は金具が打ち付けられ開けることができないことである。カウンターのしたを通って2m程であろうか。それでも何かを封じ込めたように見える壕の蓋は撮っておこう。

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