明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


東京マラソンは、近所の富岡八幡が折り返し地点だと聞いたが、昔、フランク・ショーターが琵琶湖毎日マラソンで、沿道の観客の振る小旗をむしったと思ったら横道にそれ、排便を済ませ、それでも優勝したが、そんな名場面でも見られるならともかく、人ごみの中見物する気になれず家で相変わらずしていると、高校時代の友人から『球買った、回路も決まった。リバーブ作るか探すかだ』とメールが着た。昨年5月の深川江戸資料館の個展で久しぶりに会った時に、私にギター用の真空管アンプを作ってくれる、といっていたのを思い出した。彼は精神科の医師で、患者の自殺率の低さを誇っているそうだが、昔、自作のダブルネックのギターを持ってウチに来たことがある。専門工具を持っている訳でもなく、ノコギリでギコギコ、ノミで削ったそれはビザールといわれるギターが裸足で逃げ出すようなギターで、おまけに形代(カタシロ)がボデイ内に封じ込められているという。なんでそんなことを?と彼にいちいち聞かないのが昔から当たり前になっており、ただ相変わらずだな、と思うだけである。その時たまたま遊びに来ていた別の友人が「患者が作ったんじゃねえのか?」といったのを覚えている。はたしてどんなアンプが届くのか、気長に待ちたい
HP

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