新たに始めることになった“写真どころか陰影が与えられたことがない時代の人物に陰翳を与えるシリーズ“(仮)1作目の一休禅師に次ぐ2作目の大覚禅師こと蘭渓道隆の背景は、禅師に光を与えるため順光の青空を予定している。どの口がいってる?というこの切り替えの早さは自分でも呆れるほどだが、こちらが面白いとなれば構うことはない。ただし小学生の時『巨人の星』を観ていて、一人に打たれたからといっても、各大リーグボールを投げ分ければ良いではないか?と思ったように、使い分けようと考えている。例えば陰影のない手法だと、スーパーのチラシ調にならずに無背景が使える。これは捨て難い。 いずれ葛飾北斎、松尾芭蕉も陰翳たっぷりに撮影するつもりでいる。特に北斎は是非『蛸と海女』用の海女を深夜、行燈やひょそくの灯りでスケッチさせたい。