明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



泉鏡花は掛け軸状の縦横比の作品を想定していたが、同じサイズの手透き和紙にプリントしてもらう。すると両サイドが空いてしまうし鏡花も小さくなってしまう。結局『鏑木清方三遊亭円朝図へのオマージュ』と同じ比率にして並べられるようにした。ついでに余計なことを思いついた。 夏目漱石は昨年、神奈川近代文学館の漱石展に出品していたので、江戸深川資料館の個展用に、急遽着物で座布団バージョンを作った。まだ撮影していないのでこちらを、と思ったが、着物に座布団が3人になってしまう。そこで思いついたのが、座る漱石に、本物の猫をまとわせてみたらどうか。さっそく近所で猫を飼っている方に訊いてみると、ウチの猫は抱いたり膝の上に、ができない猫だけど、試しに撮ってみたら、ということに。タウン誌深川連載の写真も今号は近所の人の背中だし、幽霊含め、被写体調達は御近所ばかりである。 三遊亭円朝旧蔵の幽霊画の名品と共に1ヶ月展示いただいた千駄木の全生庵に搬出に出かける。良い経験をさせていただいた。今回発見された鏑木清方のお菊は今回だけの展示だそうである。記念に展示状態を撮らせていただいたが、せっかく良い所を、と思ったのに、ピントは合わない露出はヘンだわ。後ろに控えている皆さんの総意ならしかたあるまい。ヘタクソを幽霊のせいにしてみた。(原因ホントに解らず)


※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載4回「哀しい背中」
※a href="http://misorogi.nonc.jp/">みそろぎ人形展9月13日(水)〜19日(火)丸善丸の内本店4Fギャラリー
※にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。

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