明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日図書館で、なんでも斜め45度、山水風景といえばこの調子だ、と制作者とすると承伏できない、と昨日書いた。なんのことはない、一時期チャレンジしたものの写真的に辻褄が合わず断念した逆遠近法も頭で考えた故の間違いであった。こういうことをなんといって表現したら良いのか私には判らないが、昨日、写真として辻褄が合わないことはしないことに決めた通りである。 私の理解では、陰影を無くすことにより空間的自由は確保されたが、それが本来私の望んだことであり、遠ざかるにつれ開いて行くような逆遠近法は、全く別の話で、それでは単なる水墨画の模倣である。写真を手段とする限り間違っていた。つげ義春トリビュート展に逆遠近法を取り入れようとして、会期中2度もやり直し、差し替えるということまでして諦めが付かなかったが、今回、山水風景を自作することにし、その撮影について考えていて、ようやく気付いた。モチーフは非現実的は古典、被写体は自ら制作、撮影はカメラで素直にそのまま。これで良い。長らく覆っていた雲が晴れて爆撃目標がはっきり見えたような気がする。



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