明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



本日は朝から『慧可断臂図』の白紙の上に配した慧可と達磨大師の調整。大谷の中継を聴きながら。今日は一年で一番暑い日だそうだったそうだが、確かに暖かいと遅い昼食を食べようとしたら、部屋を閉め切り、エアコンを着けずに作業していた。以前良くやったのは冬にTシャツ1枚でモニターに向かい、なんか寒いな、身体が冷えて来たな。と思いながら止めずに、ちゃんと風邪をひいていた。『虎渓三笑図』が完成したなら作業デスクの前に戒めに掲げなければならない。一休宗純用骸骨、塗装。昔、プラモデルの骸骨に色を塗って夜が開けたら骸骨の佃煮のようになってしまったので気を付けた。 以前出した『貝の穴に河童の居る事』を差し上げた知人に、私の孤独をしみじみと感じた。と言われてびっくりした。そうでないと味わえない快楽がある事を見抜かれた気がしたのを骸骨に色を塗りながら思い出した。鍵っ子だったあの頃、私はすでにこうなっていた。 子供が口を開けたまま西の空でも眺めていたら、コーナーでグロッキーのボクサーにするようにアンモニアを嗅がせたりビンタすべきであろう。ホームにいる母に言わせれば、それはもう諦めるしかない、と笑うだろう。



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