明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



蘭渓道隆坐禅図は、七百数十年前の人物を、陰影のない斜め45度の肖像画から作り、仙人が住まうが如き風景の中で、面壁座禅する。ハードルの高さ多さを考えると、今までやって来たこと全て投入の必要がある。そう思うと、この一作を一番長大なプリントにしてみたい気がする。これを可能にしたのは一にも二にも陰影の排除である。かつての日本人は判っていたな、つくづくと思う。 幼い頃の、頭に浮かんだイメージは何処へ消えて行ってしまうのだろう、という疑問が私の原点である。それが消えて行く前に可視化して〝やっぱり在った“と納得する。それがほぼ可能になりつつある今日この頃。かつて、この決断を後悔としないために、どれくらいの年月を要するものだろう、と思った様々なこと等思い出す。

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