無学祖元の袖口から顔を出す龍龍の指は、上半身しか必要ないのに、針金の下半身を切り離さないまま。どうやらヘソ下三寸に居るもう一人の私が、出番があること予見していたのか、結局、洞窟内で面壁坐禅する蘭渓道隆のはるか背後の上空に飛ぶことになりそうである。法の雨を降らすといわれる龍は、そのために寺の天井画として描かれる。後に日本に渡り禅を広めようという蘭渓道隆に龍は良さそうである。来日前であるし、建長寺の天井画の龍は中国式に5本指なので5本指にしよう。一方円覚寺開山、無学祖元の龍も、来日前の宗時代の話しではあるが、鶴岡八幡宮の遣いという設定であるし円覚寺の天井画は日本式に3本なので3本指にしよう。
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