明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今日は燃えないゴミの日。 片付けの合間、一服の度に昨日出土?した太宰の首に手を加えている。一服の頻度が高いのは、多分気のせいであろう。こんな時であるから、資料などは参考にしない。最も、通常の制作時も、頭部の最終段階、最後の一日くらいは、資料など見ずに手を加えることが多い。ここに至り、見てきたようにイメージが頭に入っていなくては話にならない。 ボクサーが試合前の計量にパスし、その後は何を食べても飲んでも自由なわけで、このたった一日の吸収力は凄く、カサカサに干上がった肌に艶は戻り、体重も増え、リングに上がると、両者に階級差があるように見える場合すらある。例えが解りにくいが、何も参考にせず手を加える最後の一押しが、人形に、若干の艶のような、微妙なニュアンスを与えるような気がするのである。それは資料写真を穴の開くほど見つめ続けて来た私の結論、人物への解釈が加わる、こんな時は好調である。

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