喉元に刀を向けられた人がいて、そこに出くわしたカメラを持った撮影者は安全が保証されており、写真なんて撮ってないで、なんで助けようとしないんだ、なんていわれないことが判っていたなら、近寄って、刀を向けた人物と向けられた人物の両方の表情を一画面に納めようと、普通はそうするだろう。 宗時代の中国を元寇が荒らし回っており、間もなく日本にまで来襲しようという頃。無学祖元は後に来日し、元寇を迎え撃つ北条時宗に“煩悩にとらわれるな“とアドバイスを与えることになる。 そんな場面は余計なことをせず、ただ居合わせた人のように撮りたい。