明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



窓から降り注ぐ陽光の中、拾得を作り始める。どんな物質が溢れ出しているのかは知らないが、なんともいえない幸福感に満たされる私。これだから子供が口を開けたまま西の空でも眺めていたら、ロクなことは考えていないのだから、手遅れになる前にコーナーでグロッキーのボクサーにやるように、アンモニアでも嗅がせるべきであろう。しかし物は考えようであって、実にささやか、かつ安上がりな幸福ではないか。  寒山と拾得は、 精霊または半分妖怪のような存在ではないか。昔から一卵性双生児のように描かれるが、キャラクターが違うし、兄弟のようだが、一卵性程は似ていないことにし鼻だけ共通にしてみた。それは知り合いの、鼻筋がない団子っ鼻を採用した。ところが二人の違いを出そうと寒山の額に、2本の深いシワを加えた。そうしたらその鼻の持ち主、私が2年前まで住んでいた辺りの人達は「あの酔っ払いじゃねぇか。」と誰しもいうであろう人物の横顔に似てしまった。



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