昨年の暮れ27日に母が亡くなり、私も冠動脈の手術などでずっと落ち着かなかったが、新作の大覚禅師(蘭渓道隆)立像の仕上げも進み、今日は落ち着いて一日過ごした。のんびり仕上げをしながらカレイの煮付けを作る。いつもならアクも味のうちとばかりに適当にやるところだが丁寧に取り、一度冷まして味を染ませる。寒くもあり、昼から燗酒。 昨年スマホで撮影した母の映像や、ノートに書かれた何気ない書きつけなど未だ見る気にはなれないでいる。春ごろだったか、どさくさに紛れて母に感謝を伝えたことがある。多少呆け気味だからいえたことで、そうでなければ照れ臭くていえない。「感謝してるんだ。」母は笑っていた。