寒山拾得、もっとハイウエストにした方が法衣らしくなる。と修正。さらに中国風に沓にする。フサ付きの紐が届いて腰紐にすれば完成となる。最終的には真ん中に虎に乗っているか、はべらせている豊干禅師が来て『三聖図』となる。 拾得の顔面をうっかり踏み潰していなかったら、二人の顔、表情は違っていた訳で、肝心の頭を踏み潰しても、ただでは起きず。しかし踏み潰したおかげで寒山拾得に関して停滞していた私の何かをも踏み潰し、一山超えたのは間違いない。こういう天からの賜物は、取りこぼすことは100%ない。 達磨大師が壁に向かって修業した少林寺に作者は不明だが、『慧可断臂図』が収蔵されているのを知った。これを見る限り、雪舟の断臂図はこれを参考にした物だろう。構図もほとんど一緒である。そこに自分のオリジナリティを加味したとしても、達磨と慧可二人して真横を向いている構図が面白かった。そうとは知らなかった私はしなくて良い感心を返してくれ、と多少いいたい。