坐骨神経痛のせいで、約3週間、ほとんど天井見上げて過ごしたが、そういえば、と思い出した。20年ほど前だったか、空、地面、壁、海、樹木など、あらゆる物を撮影しておいて、足腰が立たなくなってもそんなデータを組み合わせれば背景には困らないだろう、と本気で考えデータを溜め込んでいた。この企みは、ハードディスクが壊れて計画は頓挫した。 今思い出しても本気でそんなことを考えていたと思うと可笑しいが、陰影のない頭の中のイメージに、この世の物かのように、光と影を与える奇妙さにまだ気がついていなかった。今となっては、中国の深山風景も、手のひらに乗る石ころで作るくらいで丁度良い、という境地に至った。〝明日出来ること今日はせず“
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