平成30年5月12日(土)
4月19日、荒尾干潟・蔵満海岸に関係者が集合しました。NPO法人日本国際湿地連合と共同での調査です。
みちのくベントス研究所の鈴木孝男氏(写真右)、ひのくにイベントス研究所の森氏ら専門家もおいでになっての調査です。鈴木氏は平成28年7月にも「干潟市民調査をやってみよう」(主催:NPO法人日本国際湿地連合)と言う催しでも指導をいただいています。
一行は調査方法の指示を受けて早速干潟に入ります。1回目は干潟の表層を15分採取する方法、2回目は時間制限はなく15センチの穴(ボトム)を15カ所掘って採取する方法です。めいめい移植ゴテとパットを持っての調査です。私と安尾さんは体調の関係で陸での当番!です。
こちらはローアングルで撮りました。
歩いて10分経過。
早速調査が始まったようです。
皆さん引き上げてきて採取した生き物(イベントス)の確認に入ります。図鑑やシートなどでの確認作業は和気藹々ですが真剣味があります。「ベントス調査表」には1刺胞子動物、2扁形動物、3軟体動物、4軟体動物(腹足綱)、5軟体動物(二枚貝綱)、6環形動物(多毛綱)、7環形動物(貧毛綱)、8ユムシ動物、9星口動物、10節足動物(顎脚綱)、11節足動物(軟甲綱)、12触手動物、13半索動物、14棘皮動物、15脊索動物(ホヤ綱)、16脊索動物(ナメクジウオ綱)などの分類で名前がびっしりプリントされています。採った標本をチェックしていくのです。
荒尾干潟にはスガイ、ホソウミニナ、イボウミニナ、カワアイ、イボニシ、シオフキ、アサリなど豊富です。
チゴガニ、イソガニ、ヤマトオサガ二、テナガツノヤドカリなどもいます。
イソギンチャクなどもいますが、イソギンチャクは味噌汁や味噌煮など食用にもされます。
最近荒尾に引っ越してきたという親子が興味深そうに覗きにきました。女性に優しい安尾さんが親切に説明しています。
確認した生き物を一覧表で確認した後、名前が確認できないものは専門家が標本として持ち帰り更に調べ直します、。本日の成果と反省を日本国際湿地連合の比留間さんが総括しました。
採取が終わった生き物(イベントス)はまた干潟に戻されます。
沖合の向こうには雲仙普賢岳がご苦労様と言っているようでした。【コメント欄は閉じています。】