花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

シロチドリ抱卵

2008-04-22 | 荒尾海岸の渡り鳥
 平成20年4月22日(火)

 4月7日のことです。シロチドリの抱卵を珍しく見ることが出来ました。いつも海岸を散歩している近所のTさんが教えてくれました。人や車が通るそばの貝殻の砂地に何気なく3個産卵していました。



 車の中で待っているとシロチドリが辺りを警戒するように近づいてきます。左足にはこの海岸で付けられた標識があります。



 視線の先にはねずみ色をしたうずらの卵大の3個の卵があります。



 やおら、かがみ込んで抱卵に入ります。



 どっしりと卵を温めています。



 バイクが通り過ぎても動じませんが散歩する人が近づくとそうっと離れていき、2,3分もすればまた抱卵に戻ります。昼間はこの繰り返しです。



 上京するため、知り合いの野鳥の会Yさんに場所を教えておきました。
 20日にこの一帯で清掃活動後、探鳥会が予定されているからです。近くに空き缶などが散乱し、清掃する人たちが知らずに踏みつぶす恐れがあったからです。
 でもYさんからどんこが上京したその日にはもう卵はなかったと報告がありました。孵化したのかどうかは不明です。鳥友だちのグチさんの話だとなかなかこの海岸での孵化は困難なようだとのことでした。孵化後の卵の殻は親がくわえて持ち去ると言うことです。孵化期間は3週間くらいだそうです。

 Tさんは他にも数カ所見つけていましたが、ほとんどが次に行ったときにはもうなかったと言うことです。
 孵化してどこかで親鳥と連れ添っていることを密かに願っているどんこです。
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32 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます。 (momomama)
2008-04-22 07:56:05
どんこさん。上京の際どんなにか気がかりだったでしょうね。。。

白チドリのいじらしい姿に感動します。
もっと安全な所に隠しておけばいいのに、こんな波にさえさらわれそうな所に。。。。

生き物として、卵を見るまなざしと温める様子はやっぱり心打たれます。。

こんな写真 初めてみました。白チドリが卵を見るまなざしで、どんこさんが白チドリをご覧になる様子がうかがえました。

私は この白チドリは抱卵を終えて 卵からヒナになって、その近くで育っていると信じています。

貴重な写真に朝から 感動しました。。
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チドリの抱卵期間・・・は? (縄文人)
2008-04-22 08:36:49
Tさんが見つけたのは何時頃か?
そしてその後の時間的経過はいかほど経っているのであろうか。
  小鳥の抱卵期間はどのくらいであろうか・・・・・・・・・?
鶏は21日間と記憶しています。

それにしましてもここの海岸のおびただしい貝殻の残骸。
沢山の魚介類が豊富ですから、この様に小鳥のたまごも発見され、鳥の集まる所に最適地なのでしょう。
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願いを届けてと (えみりん)
2008-04-22 09:36:13
 >孵化してどこかで親鳥と連れ添っていることを密かに願っているどんこです。
胸があつくなります。
目頭さえも…

 >どっしりと卵を温めています。
親だからこその、まなざしなんでしょうねぇ
シロチドリの抱卵、貴重なお写真をありがとうございます。
豊富な海の幸をえさに、子育てをしているのでしょうが
大変ですねぇ
孵化していることを願わずにいられません。

上京中は、気になって仕方なかったのでしょうねぇ




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はじめてみました。 (法隆寺)
2008-04-22 12:53:50
すごいですね。
初めてみましたし、初めて知りました。
長洲の埋め立て地で見たことがありますが、
蔵満海岸は満潮時にはあまり砂浜スペースが
少ないので、松林よりの高台の方なら
営巣できるか思っていましたが、
ゴミが打ち上げられた場所ですから、
まさしく波打ち際ですね。ビックリ!

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どこか安全な所へ!! (とん子)
2008-04-22 14:32:22
浜千鳥はそんなに近場に巣を作るんですか?・
始めてみて・・孵化してさって行ったんだとしらら嬉しいけれどまだ日がたたないんでしょう~~??

如何しているんだろう??
どんこさんの心配が痛いほどわかりかわいそうです。
安全な場所でキット孵化して飛び立ちますよ!!
頑張れ赤ちゃん!!おばちゃんが応援しとるけんね!!
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こんにちは (もっこす)
2008-04-22 15:30:04
子供たちを連れて浜辺を散歩することもあるのですが

巣や卵にこれから注意しなければなりませんね

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きっとどこかで・・・ (どんこ)
2008-04-22 18:19:11
momomamaさん

あの可愛い親子連れがチョロチョロと歩き回っていることでしょう。

うまくいけば孵った雛の姿が見られるかなと淡い期待をしていましたが、確認できなかったことが残念です。

グチさんとは、きっと孵ってどこかへ行ったと思うことにしましょうと話したことでした。

シロチドリの寿命もそう長くはないと言うことですから、生命を引き継ぐことは自然界の中でもたやすくはないのだと改めて思い知らされました。
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3週間くらいだと (どんこ)
2008-04-22 18:28:23
縄文人さん

聞いています。(本文にも記述しています)
人が見つけてからの時間的な経過は定かではありません。

シロチドリは孵化後の卵の殻はくわえて捨てに行くと言うことです。

こういう場所で孵化しているのだという証拠を残さないためでしょう。後々の安全のことまで配慮している本能に脱帽です。

貝殻はこの辺で言うウバ貝が7割、後はアサリなどです。段々砕けていって砂に変貌していきます。
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そう願っています (どんこ)
2008-04-22 18:36:00
えみりんさん

小さい生命だから、卵の時も雛の時も常に危険と紙一重の状況にあるのでしょうね。

えみりんさんも心配してくださるように、孵化した後、どこかで動き回っていることを祈っています。
雀やつばめのような巣作りはしません。見つからないようにとのはいりょでしょうね。砂地が少しへこんでいる程度です。

上京中は気になって仕方がありませんでした(笑)。
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孵化したら (どんこ)
2008-04-22 18:43:30
法隆寺さん

昔の海の少年もそこまでは分からなかったようですね。

波打ち際に近いのは孵化した後逃げやすいと言う面もあるかも知れません。貝殻や砂地は卵をカムフラージュするのにぴったりですしね。
いずれにしても永年の本能的な習性に感心することばかりです。

この頃、鳥の集まる場所が蔵満海岸から移動する傾向があります。最近は一部港下や増永の方に集まっています。
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