英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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センス or 努力

2006年12月13日 | 指導現場にて
英語を習得する上で、私がよく感じるのは、「センス」と「努力」です。これは、英語を教えていても実感することです。現在100名以上の高校生に英語を教えていますが、対照的な二人がいますので、例に挙げながら、私見を述べたいと思います。

一人は、「センス」に頼って英語力を伸ばしているタイプ。彼女の場合、中学時代から英語が得意で、中学生のときに英検準2級に合格。私が教えているのは、彼女が高校1年生のときからですが、最初の授業で英語に対するセンスがあると感じました。ある一文を和訳させたとき、返り読みせず、英語の語順のままで訳していったからです。

もう一人は、「努力」して英語力を伸ばしているタイプ。彼女の場合、英語が好きだけれでも得意ではありません。しかし、大学の英文科への進学意志が強く、英語と格闘しています。

二人とも現在高校3年生。センス派の彼女は、今年早々に英検2級に合格。最近は、とある有名私立大学へ推薦合格を決めました。しかし、そのセンスを磨くための努力をしていないため、英語力は物足りません。彼女に英語を指導していると、「まだ答えを言わないで、わかるから」「その文法事項なら聞いたことがある」などの発言をよく耳にします。これは、既習事項を徹底して覚える辛い作業(=努力)をしていない証拠です。

昨日の指導で、このことを彼女に伝えました。すると彼女は我に返りました。そう、図星だったからです。

一方、努力派の彼女は、今年になって英検準2級に合格。通っている高校でも、英語に関してはトップレベルを維持できるようになりました。英文科進学へ向けて、私の指示に従って英語に取り組み、これまでの努力は相当なものがありました。ただ、欠けているセンスを補って余りあるだけの努力をしているかというと、疑問です。「やればできる」という一時的な気持ちの緩みがある一方で、「これ以上努力しても伸びない」という悲観的な考え方が、次のステップへの妨げになっています。

私自身について言えば、自分で言うのも変ですが「努力派」です。両親とも中卒で自営業を営む職人。私は、幼少の頃に英語に触れたことなんてありません。そもそも、英語が必要とされている時代ではありませんでした。よって、語学的なセンスなんて微塵もありません。

しかし、英語習得に関しては誰にも負けない努力をしてきているということは、胸を張って断言できます。その努力あってこそ、今家族を養うこともできています。

英語を習得する上で、必ずしもセンスは必要ではないと思います。努力さえすれば誰でも習得できるのが語学です。もっと言えば、努力することでセンスが養われるといっても過言ではないのでしょうか・・・。

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