英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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seismologist

2006年12月22日 | 指導現場にて
昨日の午前中、長野県南部を震源とする地震がありました。不謹慎かもしれませんが、私は、“地震”というフレーズを聞くと、ワクワクしてしまいます。

中学校1年の時に、長野県西部地震を体験し、それ以来地震に興味を抱くようになりました。地震があるたびに、本震と余震の間の時間を計ったりしていました。シアトル留学中は、地震センターでのボランティアを真剣に考えたほどです。

今思うと、中学校の頃の私は地震学者(seismologist)になりたかったのではないのでしょうか。しかし、高校になって理系科目が苦手になり、「自分は文系人間なのだ」と決め込み、進路を決めました。

大学を卒業したある日、母から次のようなことを聞きました。
「中学3年の時の保護者懇談会で数学の先生に、『息子さんは数学のセンスがあるから、将来楽しみですね』と言われたことがあるよ」
この言葉を聞いて、私は母に本気で詰め寄りました。何故、その当時にそのことを言ってくれなかったのかと。

自慢になってしまいますが、中学時代は数学もトップレベルでした。しかし、英語がそれ以上にできたため、自分の中では“数学ができる”という意識はありませんでした。

私は思い込みが強いため、「数学ができる」と先生に言われれば、いい意味で真に受けて、もっと数学にのめりこんでいた筈です。そして、理系の道に進んで、今頃は地震学者になっていたかも知れません。

塾という教育現場に身を置くようになった現在、上に述べた経験は反面教師的に役立っています。生徒の個性や長所を見抜いて、タイミングよく、少し煽ててあげる。そうすることで、生徒は「自分は出来るんだ」と思い込み、やる気を出して勉強に打ち込むようになるのです。

地震があるたびに、教育の奥深さを実感してしまう次第です。

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