(「快走!京都マラソン2024 #4」の続きです)
京都マラソン2024は自身7回目のフルマラソンでしたが、5回連続サブ3.5&3回連続サブ200&自己ベスト更新となりました。
自己ベスト更新後の生ビールは最高!
今回は私のレースプランニングについて書きます。
すべてのフルマラソン大会で見られる光景が、前半をオーバーペースで走ってしまったため、25km以降、歩き始めたり、足が攣ってしまってコースに座り込んでいるランナーです。今回の京都マラソンでも鴨川沿いのコースから丸太町通に戻った32km地点で、Sブロックスタートのあるランナーが下半身が痙攣してしまい悲鳴を上げていて、救護されていました。いわゆる「30kmの壁」です。この壁を感じないようにするために日々の練習があり、大会当日のレースプランニングがあるわけです。
多くのランナーが後半の失速に備えて、前半に貯金を作っておく「ポジティブスプリット」の走り方をします。もしくは、大会の高揚感に任せて前半を好調に飛ばしてしまい、「今日は調子いい。このまま行ける!」と思い込んでしまい後半にガクンと足にきてしまう、「結果的ポジティブスプリット」です。サブ2.5(2時間30分未満)やサブエガ(2時間50分未満)を目指す実業団的レベルのアスリートランナーならこれでも問題ないでしょうが、私のような一般的な市民ランナーでサブ4やサブ3.5を目指す場合、ポジティブスプリットで望む結果が出たランナーをお見かけしたことはありません。
私は前半を抑えて後半にペースを上げる「ネガティブスプリット」を心がけています。前半、調子がよくて、また沿道の応援などの大会の雰囲気に押されてついついスピードを上げてしまいたくなるのですが、そこは我慢して設定ペースを守ります。
私はAブロックスタートでしたが、それよりも後方スタートのBブロックやCブロックのランナーに25kmくらいまでは抜かれていくのも普通でした。しかし、常に「マラソンはラスト10kmのスポーツ」と割り切っているので、抜かれても慌てることもなく自分のペースを守りました。そして、32kmから追い抜く一方でした。B、Cはもちろんのこと、同じAブロックや前方スタートのSブロックのランナーの多くも抜くことができました。これは5kmごとの通過順位を見ても明らかです。
25km地点では1,030位まで順位を落としていますが、ゴールでは672位。35km以降では他のランナーに抜かれた記憶がありません。前半ハーフを1時間38分41秒、後半ハーフを1時間38分16秒で走り、ネガティブスプリットで自己ベストを2分12秒も更新できました。
私が初フルマラソンに挑戦した2019年10月、岡山大学の田中教授からいただいたアドバイスを紹介します。
「フルマラソンは我慢のスポーツです。20キロまで思うよりゆっくり走る我慢、30キロまでペースを上げない我慢、最後に苦しいけど最後まで走りきる我慢です。42キロずっと我慢して、好記録を達成してください」
初フルマラソンのゴールの瞬間(@第3回松本マラソン)
(「快走!京都マラソン2024 #6」へ続く)
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