あと1時間でサンタさんがプレゼント満載で飛行を開始します。
以前は戦闘機とのランデブー飛行も有りましたが、今年はいかに・・・
http://www.noradsanta.org/ です
昨日と今日、娘がJPW(日本プロフェッショナルウインドサーファーズ)主催、アマチュアスーパースラローム選手権に娘が参戦しました。
結果は?・・・・みごとに惨敗(^^;)でした。
今回は長くて退屈な内容を書きますので、面倒な方は適当に読み飛ばしちゃってくださいね。
さて、真冬のこの時期に開催されるこの大会ですが、アマチュアからプロへの登竜門であり、優勝するとプロとして認定されます。
簡単に言うと、日本中の最速アマチュアサーファー達が集って(今回は約120名程でした)、誰が日本一のアマチュアかを争うということです。
最高峰はもちろんスペシャルクラス(ほとんどプロと同じレベル)で当然に全員男子。
女子の最高峰はレディスクラスで、レベル的にはスペシャルとオープンA(上級者)の中間くらいで、娘はそこへ参戦です。
もちろん娘が上位に入れる見込みなんか全く有りませんが、それじゃあ「なぜ、ここに参戦したの?」というと、娘の所属するチームの香村プロのお勧め、
さらに娘も交えての相談でアマチュア最速の走りというものはどんなものなのか?を経験しようという、いわゆるチャレンジレースというやつです。
僕としては、子供特有のすぐに伸びる鼻を適度に折り、常に謙虚な姿勢が大事である事を学ばせるという事、そして最速選手と自分との差がどのくらいあるのかという事をしっかりと勉強・認識させるという意味がありました。
レース当日、レディスクラスに並ぶは名うてのベテランばかり・・・、そして初参戦(歴代の中でおそらく最年少)の我が愛娘を加えて合計15名。
風は朝7時の段階でビーチサイド風速5mくらいから始まって徐々に上がり、第一ヒート開始時には8mくらいの順風となりました。
体の小さい娘は使い慣れたフリーライドセイル5.0を使用しますが、ほかの女性はみんな7.0近い大きさのレーシングセイルとレーシングボードで装備が始めから全く違います。
(^^;)「こりゃ~凄い。」
レースは肉眼で判別不可能なほど遙か沖の海上で行われ、選手はそこまでタックを繰り返しながら風上へ上がっていきます。
海上レースは上級テクニックが要求され、みんなレース用タイマーを腕につけて時間を計りつつジャストタイミングでスタートしますが、娘はそんな高価な装置なんか持っていませんから純粋に他のレーサー達の動きとフラッグだけを見てスタートします。
レースはスペシャルクラスから行われていきますが、ヒート数が多いためにレディスクラスの順番が来るまでにかなりの時間を海上待機せねばならず、こうした時間的なものに経験が無い私と家内は早めに娘を出させたのですが、あまりにも早すぎた・・・・
(ーー;)ウムム
待ちの間は常にタックを繰り返し風上へと上がり、レース集団から離れないようにしなければならないのですが、その時間が約40分近くなってしまい、これは完全に親の失敗でした。これでは体力がもたない・・・(ーー;)
それでも娘は懸命にタイミングを合わせ、やがてフラッグが上がってレース開始。
「おっ!」と驚かされたのが早々にプレーニング入りに成功し、そのまま二人を抜いたこと、「なかなかやるなー」と思っていたら、
最大望遠で撮影: 海上でのワンシーンで、一番小さいセイルが娘です
やはりジャイブで抜かれました。(^^:)あはは当たり前ですよね~(笑)
風速がジャストでボードが安定し、娘にとってジャイブしやすいためにセイルを落とすことなく回りますが、実力の差は歴然で、どんどん離されます。
このレースは14位でゴール。と、ここまではよかったのですが、次のヒートまでは再び約1時間の海上待機。
これは私も誤算でした、娘にそんな体力があるわけない・・・・、風もだんだんと強くなり10m近くなって時折セイルを落としているのが分かるにいたり、だんだん心配になってきます。
それでも何とか次のヒート開始、しかしスタートタイミングに失敗し、最後尾からのスタートになってしまいました。
ビリですが無事レースを終え、これで午前中のヒートは終了。
帰ってきた娘の顔をみて、その疲労困憊ぶりが一瞬で伺え、「やはり・・」という気持ちを持ちますが、本人そのものは、ベテラン選手の走りのすごさを興奮しながら僕と家内に話してくれる余裕が見られ、思ったより元気なので一安心。
1時間くらいの休み時間を置いて再びレースが開始されましたが、気温が低い事や体力をかなり消耗していることを考えてセイルを4.2へと変更し、体力を少しでも温存する事にしました。
ところが予想に反して途中から風が落ち始め、これが自然の思うようにいかないところなのですが、セイルの小さい娘にはどんどん不利な条件になっていきます。
更に第3ヒートでゴールを間違える致命的ミス。
1時間近い海上待機後に開始された第4ヒートはレース成立ぎりぎりの風速下でのスタートとなりました。
本日のヒートはこれで終了となったわけですが、ほかの女性が次々と戻ってくるなか、娘だけはなかなか戻ってきません。
かなり心配しましたがゆっくりとたどりついた娘、迎えに行った僕はその顔をみてすぐに理由が分かりました、沖で泣いていたのですね。
道具を浜に上げた娘に僕が近づくとワッと泣き出し、その顔に幼い頃近所の子達からいじめられていた姿がフラッシュバックして思わず抱きしめてしまいました。
ひたすら「悔しい! 悔しい!」と口にする娘、こうした時、やはり親は何も出来ません。
ただ、これが無ければ人間は進歩しませんから、下手に言葉などかけないほうがいいのです。
さて本日のレースはこれで終了。
道具を片付けると冷え切った娘を暖めるために温泉へ向かいます。
車の中で今日の事を話しましたが、自分とプロレベルの人達の走り方の違いや、自分の現時点の技量における問題点等気のついた事をたくさんはなしてくれ、親が思っている以上に娘が冷静に考えていた事が解ります。大人になったものだ・・・と変な関心をしつつハンドルを握ります。
温泉で十分温まり、再びレース会場に戻ってそのまま駐車場で宿泊(キャンピングカーですから)へと入りますが、遊びに来たベテランサーファーの山崎さん(青木湖のピザ屋さんで現在はリタイヤし息子が店をひきついでいます)と持ち帰りにしてもらった回転寿司で乾杯。
親だけは遅くまで話が弾みましたが、娘は食べおわると昼間の疲れもあり早々に就寝でした。
さて大会二日目、なんと朝から暴風と雨。海上は15m近い風速でブローはただ危険なだけの風、男子は5.5くらいレディスクラスはセイルを4.5前後へと変更しています。
あまりにも危険な風で、とりあえず最小の3.7を張って沖へと出ましたが、このセイルサイズでは全く上がれない(当たり前なのですが)為にセイルを4.2へと再度変更し、練習かねて沖へ出ました。
しかしうねりが激しく、ボードが飛んでしまってまともに走れないどころか極めて危険な状態。
参加を取りやめる選手が出始めたので、娘と相談した上で今日はレースに参加しないことにしたのですが、出艇取りやめ連絡で本部へ行っ娘、丁度脇本プロがいらして話をしています。
帰ってきた娘の話を聞くと午後には風が収まってくるのでコンディションを見て午後だけの参加へと変更にしたそうです。
その頃には雨がミゾレに変わり、風もすさまじい事から寒いの何のって・・・・
(ーー“)ガー!!!!
午前のレース参加は取りやめた娘ですが、そのまま海から上がらず、強風のチャンスを生かして今ひとつ完璧でないウォータースタートを何度も繰り返しては吹っ飛ばされています。
ずっと見ていましたが、こちらの方が寒さで限界になったころに丁度お昼となりました
正直ホットとする僕 (^^)
車に戻るとウエットを脱がせてヒータ全開で娘を暖めますが、食事後になぜか家族3人川の字になって昼寝をしてしまいました(笑)
午後1時半頃から暴風が収まってきて再レース開始、ところが今度は風がメチャクチャ。
ブローホールがたくさんあり、おまけにキチガイみたいな風(17m)が瞬間的にドカン!と入ったかと思えば、次の瞬間無風になることの繰り返しという最悪コンディション。
風が夕方にかけて落ちてくるという情報だったので、セイルを4.2から再び5.0へ変更し、これで海上へと向かいました。
しかしここで思わぬ出来事が発生、というのは娘のボードは小さく、またセイルも小さいために風上になかなか上がれません、そのためにだいぶ沖まで一度行きタックでこちらまで戻ってくるひつようがあります。
こまめにタックするとその間に下へと流されるので大きくやらなければならないのですが、それが思わぬ結果に、デジカメの望遠で見ていると何か変、ウォータースタートも成功しないし、どうもこのメチャクチャな風のさらに最悪なのが沖で吹いているようで、走り出しては飛ばされる事の繰り返し。
レース会場よりかなり沖に出ているのはカメラの望遠でわかりますが、うねりと波がすさまじいのも見えていますので「これはまずい・・・」と、一気に不安が広がります。自分もウインドサーフィンをしているからわかりますが、こうした状況が一番恐ろしいのですね。
「ヤバイ! ヤバイ!」と思っていると、本部席からレースのやり直しやキャンセル連絡が次々に出されています。
相変わらず流され続けている娘、なんとか戻ってきてはいるものの、なぜかレスキューコールしません。
そのままどんどんと流されていきます。
かなり離れた浜のほうまでいってしまい、まず戻ってこれなくなるのを確認し、本部へ連絡してレスキューを出してもらいました。
アイヨッ!とジェットスキーを飛ばしていく係員、(こうした強風レースの時には幾艇ものレキューが海上で待機して安全を確保します)ジェットで牽引されてきた娘、完全に憔悴しきった顔ですが、昨日とは違って泣き顔はありません。
しかし気が強いよな~ (― ―;)将来旦那をしばいたりせんだろうか?
丁度娘が戻ってきたとほぼ同時に風不安定の為に全レース中止及び終了の放送が流れました。
「なんでレスキューを呼ばなかったんだ?」と娘に聞くと、海上にいる船にレスキューを頼むとレースを中断させることになって迷惑かけるから」との事。
「うむむむ・・・・」(ーー;)それはそうだけど・・・
「あんなに遠くに流されて大丈夫だったんか?」と聞くと、「風向きから必ず浜に付く事はわかっていたので、浜に道具をあげ、歩いてこちらにもどってくるつもりだった」との言葉でした。
これで二日間のレースは終わった訳ですが、昨日のレース、そして今日のミゾレの降る爆風下でのウオータースタート練習、漂流?等々有りましたが、こうしたメチャクチャな条件やハードレースは、一度体験すると次からはこれより楽な条件になりますから、限界を高めるという面では良い経験となります。
着替えを終えると表彰式、表彰される人は「やはり・・・」という面々ですが、「おょ!」と思ったのが、オープンAクラスで2位だった伊豆丸さん。
この方は以前息子(16歳のとき)が名古屋で幾度か開催されたウインドレースで息子が喰らいついて抜きつ抜かれつの激しいバトルを展開した方(最終的には息子が負けましたが)です。
あの時はありがとうございました&この度はおめでとうございます。さてこれで二日間のレースが終了ですが、車に荷物を載せているときに脇本プロが顔をだしてくださり、来年から中学生以上のユースを対象とした本格的スクールを立ち上げる活動をされるとのこと。
「よろしければ娘さんもゲスト?として・・・」というありがたい話を頂くと同時に娘への励ましの言葉をたくさんいただきました。 ありがとうございます。
今大会でも運営サイドとしていろいろとご苦労様でした。
さて、帰りの車の中、例のごとく爆睡する家内は放っておいて、今回の反省点を初めとして勉強になった言葉等をいろいろ話しましたが、こうして積み重ねられた経験が娘のこれからの未来にどう影響してくかがが僕は楽しみです。
ウインド辞めちゃったりしてね! (^^;)あはは