1月29日の 日記に ebercpacher社のFFヒーター B2Lの 修理記事を書きました。
http://blog.goo.ne.jp/freedomeagle/e/2bc064ad7f6356e4614fe7d3a778a15c
これはその続き。
実は、 このヒーター、持ち主が引き取りに来て、 一度は取り付けたのですが、 引き渡しのためのテスト時に、何故か点火せず・・・
さすがに修理が完全に終了していた物と思っていた僕は、ひたすら冷や汗。 やばいな~・・・
「おかし~な~」と、 そこでもう一度外し、 再度預かることになりました。
で、その後、配線やら回路、制御基板等を一つ一つ調べて行くと、 原因が判明。
イグナイターそのもの動作を司る、”その大本”である、フレームセンサー(燃焼検出部品)が壊れていた。
容量的に、イグナイターが要求する消費電力との不適合による焼損は考えられず、 単なる経年劣化から来た故障な訳ですが、引き渡してしまってすぐに壊れなくて良かった。
信用がた落ちですから・・・
で、修理するには、この部品を交換すれば良いわけですが、やはりというと、困ったことに無いんです。
どこを探しても。
イグナイターの時と同じく、ネットで世界中を探し回り、 ヨーロッパのショップにも問い合わせたけど、
やはり生産中止品故にあるはずない。
純正が無ければ、 全く同じ性能を持つか、それに匹敵する物を見つけだせば良いのですが、
要求される条件が、 普通に手に入る最高環境耐熱温度150℃程度の物ではダメで、200℃(問題発生時の耐熱性)まで耐え、しかも動作要件が同じ物で無ければならない。
さらにスイッチングにおける許容回数は10万回は必要。 これが難題
許容電流も純正品より倍近い電流を流せるのを探したんですけど、それは信頼性という面で必要だし。
そう簡単に見つかるはずは無いんですけど、前と同じく、目をドライアイにして探しました。
かなり・・・・・
で、やっと見つけて、取り寄せました。 ふ~!
さて、修理ですが、理論的には問題ありませんが、取り付けて後に運転してみないことには、間違いなく動作するかどうかは、判らない。
修理完了後に、早速テスト運転を開始、 やはり何の問題も無く動きます。
一度だけのテストで動いたからと安心するわけには行きませんから、何度も条件を変え、やっと問題がの無いことを確認しました。
イグナイターもそうですが、 すでにメーカーが部品の生産を止めている場合、代替え品を見つけ出すというのは並大抵ではありません。
修理そのものはこれで完了。
後は、 取り外しの時にうっかり破いてしまったダクト。
その代替え品(これも耐熱耐水耐久性にすぐれる)の取り寄せ中ですが、到着までもう少しかかりそうです。
ちなみに、今回も詳しい事や写真は載せません、 物が小さくても無償で公開配布するような物では無く、一つの技術ですので。