風の音で目が覚め、車の外に出てみたら、目の前にでっかい渦雲。
空も全体的に曇り気味で、 この渦がやたらと黒くて気持ちが悪い。
*写真では明るく写っていますが、実際はもっと暗くて重いです。
南から吹き込む風が、富士山に当たって旋回しているのでしょうかね。
下の写真の右に富士山の頭があるんですけど、お判りでしょうか。
風が昨晩のままでして、時々弱くはなりますが、とにかくブローが酷い状態。
いつもならテーブルとかを出して展開を始めるのですが、そんな気が全く起きません。
とりあえず湯を沸かし、コーヒーを飲んで体を温めますが、気温はメッチャ寒いという程でもなく、 かといって温かくもない。
しばらくボ~っとしていたのですが、 飯を食わんと次の行動が取れませんので、 車内で朝飯。
簡単にできるカップヌードルに、インスタント カニ雑炊の組み合わせです。
しかし・・・・・・ いくら待っても全然風が収まらなくて、 やはりテーブル展開する気にもならず、
珍しく車の中でぶらぶら時間を潰していたのですが、 何かしていないと駄目な性分の僕は、風が少し落ち始めた隙を見てボードを降ろしました。
セイルやマストもついで?出しましたけど、このまま9.0くらいで走れるまで落ちてくれることを願います。
思いが通じたのか? 10時くらいに風が弱くなってきて、 近くのキャンプ場から6点台のセイルで出た人が居て、しばらく様子見ていましたが、9.0でいけると判断。
この頃になると、空も明るくなり、雲の隙間に見える青空から太陽が顔を覗かせ始めたのもあって、一気に気温が高くなります。
10時半にはセットが完了して出撃。 行くぜ!
*網に付いた焼き肉のかす?を食べる鳩ぽっぽ君
余談:隣のテントの親父さんなんですが、とてもいい人でして、朝の暇な時間に話をしている間に、すっかり仲良しになりました(笑)
出撃の段になって、「観てるよ~!」とかいいながら双眼鏡を出してきた。
フォイルでフライトしているウインドサーフィンをまだ見たことが無いとかなんとか (笑)
乗りだしてみると、思いのほか風が順風でして、そうなると楽しいのなんのって。
そのまま1時間くらい乗っていたんですけど、太陽が出てきた事も影響してか、ドンドンと風が強くなってきて、
とうとう押さえこめる限界を突破しはじめた。 おっかね~!
余りにも危険なので、とりあえず車に戻り、 少し早い昼飯をそくさくと食べると、持ってきたセイルの中で一番小さい7.5に張り替え。
セイルもそうですけど、まさかこんなに風が強くなるとは思っていませんでしたので、 ボードはフォーミュラーだけしかもってきておらず、 ソニックの137かクロスファイヤを持ってきていれば・・・・と、この時は散々後悔。
でも、泣きごと言っていても仕方ないし楽しくないので、 7.5にフォーミュラーという全然バランスの取れないセットで出撃。
その頃には、湖の奥はバンバンと白波が立ち始めていて真っ白。
他のセイラーは多分5.5から6くらいのセイル。
僕は?というと、アンバランスなセットのままでブロー域に突っ込むのですが、当たり前というか常識というか、セイルが風に対して大きすぎる為、
揉み込まれる上にメチャメチャに振られる事も重なって、拗くれてセイルを開かされたりもするのを押さえ込むだけで必死。
アビームすらまともに走れず、ダウンさせたら多分死ぬ・・・・かも・・・・
とにかく、ブローがすさまじい数十秒間はひたすらのぼり角度をとってなんとかコントロールするんですけど、風に対して余りにもセイルがでかすぎ。
この”やろっ!!”と踏ん張ってそれを乗り切ると、 すぐにジャイブして風の勢いの落ちている間にできるだけ下らせていくんですけど、途中でまたドッカンブロー入ると、その瞬間にのぼりに切り替え。
結果として、上の奥の方に出現している一面白波たちまくりの中にずっと居る感じになって、逃げることが出来ません。
「ひぇ~~~~!!」とか思って、隙見てジャイブして、ブローが弱くなっている間にひたすら下らせて、そして又。
その繰り替えしの翔
正直、恐怖感で一杯なんですけど、その反対にその状況を楽しんでいる自分もいて、恐怖心は制圧できれば快楽で、失敗すればひたすら恐ろしくなる。
なんていうのか、自然の力との綱引きですから、体がぶっ壊れない限りは結果として楽しいんです。
これが今日の風なんですけど、こんな状態で乗れている自分がいるのも、これまた一つの事実で、
まだ初心者だった頃に、何時も海の上で泣きを入れていた時代を思い出します。
さて、このままではさらに風が上がると全然対応できないので、できる限り強風用にセイルをチューニングするためになんとか戻ってきたのですが、
仲良しになった隣のジッちゃんに、「なんで白波の中を走ってるん?」と聞かれて、 返答しようが無い僕。 汗 ははは
勝手にのぼらされて突入してしまうので、 好きで突っ込んでいるという訳ではないんです。
”もがいている”というのを、どうやって表現すればいいやら・・・・
さて、可能な限り強風用にチューニングして再出撃ですが、 この時点でかなり体に疲労がたまっていて、10時半頃出て 途中で昼飯20分、そしてこの出撃時はもう1時半。
チューニングの成果は如何に?ですが、ドンピシャで、 さっきより遙かに乗りやすい。
ただ、喜びもつかの間で、 さらに風が上がってきて、ブローのピーク時で感覚的に17mくらい、それなんとか持ちこたえると、しばらくは13mという感じ。
もう自分の技量の限界超えまくっていますです。 ハイ
とにかくピーク時には加速そのもの物が成立せず、セイルを持って行かれずに可能な限りの、のぼり角度を取りながらニュートラルにするくらいが精一杯。
湖面もかなり波が出てきて、ジャイブするのが難しくなってきた上に、変な旋回風までプラスされ初めて、失敗が増えてきた。
それでも意地張って乗っていたら、ダウン時に、突然の強烈ブローで大爆沈。 痛って~~~~~!!
左腕にすさまじい痛みを感じ、多分最後までつかんでいたブームを離さなかった事が原因なのは間違いありませんが、それで腕がどう捻れたのは判りません。
ただ、涙出るほど痛い。
さすがにヤバいな・・・・・と判断。
かなり上にいましたので、セイルを完全に開き、ひたすら流される感じで浜までなんとか帰着。
何度も激しい爆沈かまされて、体は疲労困憊、 腕は痛みで動かないし、 これで又出たらもっと大けがしそうな感じが満々ですので、
悔しいですけど、これをもって本日のウインドは終了です。
車に戻ると 時刻は2時半。
ジンジンとくる痛みをこらえながら道具の片付けをしましたけど、 意味不明の充実感がずっと有って、なんとも言えない幸せな気持ちなのがとても不思議でした。
ところが、道具を片付けている時に、セイルの破損を発見。
又バテン折れです。 ガ~~~~~~~!!
大爆沈の時に多分やられたんだと思います。
道具をかたづけると、 とりあえず温泉に行きます。
気温はそんなに低くはないのですけどね、 水温がさすがに真夏の時よりは下がっていて、風が強かったことも有ってか、
全身冷え切っています。 ブルブルブル
温かいお湯につかっていると、本当に気持ちよく、 疲れもありますけど、体中がバラバラにほぐれていく感覚に襲われます。
これがウインドというスポーツの良さの一つで、 だから大好きなんですけどね。
温泉から戻ってきた時に空に出ていた渦雲ですが、 朝からずっとあります。
夕飯はステーキ。
ブロッコリーの頭一つを茹でて、 それにステーキなのですけど、 希望の赤みサーロインが無かったので、
和牛の上物(某有名牛)で3千円近い物が1千円と安かった。
で、買ったのですけどね、簡単に言わせてもらうなら、結局はただの脂肪肉じゃん!
よくある芸能人の食レポで、”口の中でジュッとトロケル!”というやつそのものですけど、これは単に脂肪を調理して食べているから起きる食感。
赤身がほとんど無い肥満牛の肉は、本来なら有るはずの味が無いというマジ糞不味さ。
食べている間にだんだんと気持ち悪くなってしまいました。
普通なら2枚 400グラムは食ってしまうのですが、今回はベタベタの甘い食感に耐えきれず、一枚だけ。
こんなの食って「旨い!」とか言っていると、すぐに肥満体、そして体に障害、やがては病気で死に至る。
油=おいしい!と感じる、 そんな感覚していれば、当たり前のことですけど。
普通ならサイドオーニングを出して、 ランタンの明かりの下で飲むのが好きなんですけど、 相変わらずの強風で、
マジかなり早めの夕飯+ 車体サイドのライトで食事を済ましましたが、やっぱりランタンの明かりの方が好きです。
今日は4時間近いウインドでしたので、 全身疲れ切ってたのもありますけど、 7時前には寝てしまいました。
えへへ