さて、ポンプを手に入れましたので、 その改造に移ります。
バラシて、内部の水抜きと パッキン類の交換をします。
上蓋を開けますが、 この二部分にバルブ系統が入っています。
*本当はポンプシリンダーやピストン部もばらして構造を勉強しましたけど、記事としてはここに載せません。
写真を撮っていないのもあります。
緑色で囲った部分がポンプへ行って、そして戻るライン。
給水側はそのままにして、 排水側のホースを取り外し。
カッターでシースを切って、ホースはラジオペンチで巻いていく感じでやると簡単。
そして、パッキンを配置の通りに並べます。
新しいパッキンに交換する必要のある物が出た場合に、少し大きさの違うものが使われている関係で分からなくならないようにです。
また、コンプレッサー使うので飛んでしまいますので。
ニップルを外しますが、 カバーが邪魔でうまく外れませんので、これをカット。
赤い部分だけ残して手切り、あとはペンチで折りとる。
ディスクグラインダーにてバリ取りして、ニップルの取り外し。
この状態で、水洗いして、 各ホールからコンプレッサーのエアをかけて水けを取ります。
数日乾かしたら、 プラグ処理。
本来は 綺麗な浄水された水が出てくる部分です。
中にメンバレンが無いわけですから、 浄水は出てきませんので、単なるメクラです。
再びニップルを取り付けますが、吸い込み側は元のを再使用。
排出側は、 1/4インチ対応の クイックホースコネクタ。
PISCOの物で、 0.9Mpaまでの圧力に耐えます。
改造はこれで終了。
パッキンのオーリングを戻しますが、 元々塗られてたグリスが無くなっているので、
ここは食品用のシリコングリスを塗っての組み立てになります。
本体を組み立て、そしてメンバレンケースを取り付ければ完了。
浄水ユニットは4ステージの物で、本体はアメリカなどの水の悪い地域で水道から純水を作り出すための物です。
浄水器へ行くラインは赤ホース 1/4インチのホースなので、 クイックコネクターに簡単に入ると同時に、
あまり圧が高くすると抜けるようにするために、クイックコネクターなんですね。
黒いホースが浄水後の戻りライン、 水色のホースが純水の取り出しホースです。
浄水器の右にあるブルーの筒ががメンバレン、 もちろん海水から真水が作れる能力の有る物です。
ルーペみたいなのが、このメンバレンをケースに入れるためのレンチ。
さっそく実験と行きたいところですが、 ポンプ部の動作はすでに確認済み、圧力は当然にある。
浄水器は、本来なら赤いホースを水道蛇口に取り付ける分岐バルブへといく物で、ここから水圧掛かれば当然動作する。
浄水器はセットで1万5千円近くするので、 テスト=水通せばアウト=無駄使い テストしません(笑)
この浄水器の可動圧力は3Barくらいで、普通の水道水の水圧です。
適正圧力は50psi=3.5Barですので、 作成したポンプの排出容量が大きいので、浄水にはちょうど良く、
レバーをゆっくりと操作すれば、1時間当たり 4~5Lの真水が造り出せる。
これ、3セット造りました。
一つは自分の家、もう一つは息子宅、 最後の一つは僕の親の家です。
20年保存可能なスーパードライフードミールに、 10年もつ長期保存米、 そして電気が無くても真水が造り出せる浄水ユニット。
やっと安心して、災害に備えることが出来ました。
家族を有形無形で様々な問題や災害、出来事から守るのは、男の仕事ですから。