バイクのエンジンに火を入れると、続けてスマホアプリをでナビにして、目的地を入力。
目指すは三峯神社。
秩父の山奥にある有名な神社でして、まだ山全体の紅葉を見るには少し早いのですけど、
特段予定が無い今日一日。 ミニツーリングと相成りました。
国道16号線から国道299に入り、まずは秩父市に向かいますけど、相変わらず遠いな~
“陸の孤島”なんて言われてしまったりする辺境?だったりするわけですけど、解らなくも無い距離。
なはは
で、横瀬を通り抜けるといきなり賑やかになってきて、過疎化していると言われている?僕が住んでいるところの方が、田舎に思えるくらい(笑)
秩父市内で進路を甲府方面にとると、一気に山に向けて駆け上がり、更に三峰口駅を見ながら更に進むと、家がだんだんと無くなってきて、まさに山を登る感じになる。
秩父湖の二瀬ダムのところにくると、交差点を左に曲がりますが、アーチダムの天辺は片側切り替え通行道路で、それ抜けると後はひたすらワインディングロード。
パワーに余裕が有り余る隼(GSX1300R)は、正直 ずらずら&ノロノロと並んで登る車列に混じって走るのはたいそう不満そうであるが、道が狭いし、下手に抜くとひんしゅくを買うのは間違いないので、ここは忍の一文字。
三峰口駅を通り過ぎてから神社まで約30km近い距離があり、それだけ道がうねっているわけですけど、山道に半分飽きてきた頃に到着。
た~だ、駐車場待ちの車がずらり並んで、多分500m位だと思いますが、
バイクは関係ないので右を抜けて入り口へ。
「中に入っちゃってから払いに来て~!」という料金所の親父の言葉通り停車させると、エンジン停止。
支払を済ますと、カメラをレッグポーチから出して歩き始めます。
昨日の、穏やかな陽気とは打って変わり、明らかに木枯らし一号の風が通り抜けている今日、そして秩父連山。
神社までは順路看板通りに歩きますが、まずは紅葉の綺麗なこと・・・・
遠くの山の方はまだ少し早い?という感じですけど、神社の周辺はだいぶ紅葉が進んでいて、真っ青な空に紅葉やその他の葉が燃えて美しい。
神社までの距離ですけど、結構あっさりと着いてしまいまして、石段のぼると手と口をゆすいで神殿に。
お賽銭を入れると、特に何を願うわけでもなく無心のまま、2礼 2柏手 1礼。
特に不満無く、悩みも苦しみも無い、ある意味恵まれた人生を歩んでいる僕には、
願う事は特に無く、神様に感謝する以外には何もありませんから、無心のまま祈ります。
境内を左に移動すると やおら石畳の所に清水はいった桶が置かれて、看板が立っている。
なんだろう?と見たら、 龍が浮き出ていた。 オッ!
打ち水されたことで、それが一層鮮明に浮かび上がり、 平成24年の干支の年に突然現われたそうな・・・・不思議な物です。
さて、いざなぎの尊、 いざなみの尊 日本の国と日本人を生んだ、この二人の神様をまつるこの神社ですが、日本武尊によって宮を祭られたとのこと。
余りにも尊すぎて、邪心と欲望で汚れた自分が恥ずかしくなる僕(笑)。
参拝したらすぐに日本武の尊の銅像を見にいきました。
これで神社参りは終了。
木枯らしの到着と供に夏から秋への気持ち切り替えをした僕。
あたかも禊ぎを終えたかのような清々しい気持ちとなり、青空を見ながら再びバイクに跨がります。
次の目的地は 三峰口駅。
そうですね~ SLの C58が駅に来ている時間なんです。
すでに12時を廻っていて、なにも食べてない僕は空腹ですけど、一食くらい抜いたところで死にはしないので、そのまま出発。
山の下り道はまだ車も少なく、300kg近い車体をフルバンクさせながらコーナーを抜けていくと、あっというまにダムまで到着。
そこから三峰口駅入り口の看板を見るまで走り、右に折れると見えてきました~!
整備点検の為にプラットフォームの一番端に停車し、 すでに周りは鉄道ファンと乗車する家族の記念撮影でごった返した場と化している(笑)
なかなか気に入った写真が撮れない僕は、チャンス待ちつつも、黒鋼の車体にうっとり。
電気を一切使わず、全てが石炭の熱と水で生み出されるエネルギーは蒸気に姿を変え、
それをコントロールバルブの開閉によってピストンへ注入。
ロッドとクランクを通じて大きな輪その力が注がれれば重い車体は軽やかに走り出す。
昭和19年、に創られたこのC58は戦争末期に向かう日本の、何も無かった時代に生み出された貴重なSL。
鍋釜を溶かして武器としながら戦争していた最中に造られたのですから。
ボイラーの熱を感じつつ、煙突から時々出ては頭の上に降り注いでくる灰に苦笑しつつ、
発車までの1時間近い時間に行われている整備を、ずっと僕はみていました。
まず多いのがオイル挿し、 4人くらい係で丁寧に行われていて、 この人達は心からSLを愛していることがその後ろ姿から読み取れる訳ですけど、
僕だって、もし整備係に任命されたら、飛び上がって喜びまくり、ペンキ塗りから灰の始末、分解も点検も整備もずっと離れずやっていると思います。
日頃の、つまらない設計図面、PC画面、電気通信システムなんかに触れているより、遙かにダイナミックで面白い、人間くさいメカゆえに大好きなんですね。
熊谷から三峰口まで一往復のこのSL、 熊谷からここまで200Lの消費らしく ドラム缶一本分かな、 一トンで5本だから、搭載量17トン考えると85本分の水を積めることになる。
石炭は6トン、 満水+満タンでかなりの距離を走れる。
すげ~~!
さて、点検が終了した汽車、 切り返しのために移動
僕は!?というなら、 そくさくとメットをかぶり、 写真を撮影するポイントへと移動。
良さそうなポイントあらかじめネットで探しておきましたのですけど、もしかすると鉄道マニアが早々に移動して、場所取りしている可能性が有るので急げ急げ!
着いてみたら、先に来ていたのは2人だけ。
自分の撮りたいアングルは誰も居なくて大丈夫でした。
しかし・・・・・・・・・・・、木枯らしが案外強くて、 朝ほどでは無いけどやはり寒い。
SL来るまでの約20分、 暖かい太陽光の助けもあってね・・・・・しかし腹減った~(笑)
さて、汽笛が聞こえてきて、いよいよSLがやって来た、遮断機が降りると、 緊張の一瞬。
たった一回だけのチャンスです。
全神経を集中してパチリ。
「どうだろうか?」と確認する暇も無く、すぐにバイクのエンジンを始動。
側道を追いかけるようにして少し先まで行くと、 もう一度カメラを構えて後からきたのをパチリ。
合計二枚。
さて、この先は街中に入るので、多分バイクで追いかけても追いつかないだろうと判断。
ここで写真撮影は終わりとしました。
さて、これで今日の予定は終了。
帰路へ付きますが、秩父市内から再度国道299号線にはいり、自宅へ。
まだ15時少し前だというのに、 武甲山の山陰に入った道は、北風の寒さもあってね早く帰って風呂に入りたくなる。
あ~腹減ったぞ~!! あははははは!
終