エイブリィ号から、ハイエースに変えて何が問題か?というなら、車体の大きさ。
幅にして約1.9m 長さ2.4m 高さ2.4m 約ですが、これだけの大きさが有り、
何よりホイールベースが長くて、 以前乗っていたダッジバンのロングと変らないほど。
故に、表通りから、駐車場に至るまでの家の有る住宅街の、細い道だとかなり厳しい。
途中で二カ所ほど狭い交差点があって、ボディサイドを擦らないようにと、正直言ってかなり気を遣います。
で、本格的な冬に入って気がついたのは、フロントグラスが霜で覆われると、この交差点曲がる際の危険性が
極めて高くなると云う事。
で、朝の5時前に、震えながらフロントグラスの霜取りなんぞやっていたくもないので、FFヒーターを取り付ける事にしました。
車体の大きさから、2Kwでは朝の極寒時に車体を温める事がかなり難しい事は経験的に解っているので、5Kwはパワーが欲しい。
で、使用する可能性は余り無いながらも高地対応で、 燃料は灯油、 別体タンク運用、 最新型の精密温度制御可能、スマホでも操作可能、 もちろんリモコン遠隔操作可能。
という条件を満たしたヒーターというと、 最新の2022年モデルのエバスペッヒャー同等性能品ヒーター。
ヤフオクだけで扱われています。
価格は4万円近くするけど、 高性能に越したことは無い。
アマゾンなんぞで売っている安いだけの粗悪品(年式落ち旧式粗雑制御モデル)はトラブルの話ばかりですから、
そんな粗悪品はまっぴらゴメンです。
で、冬休みという事も有って、暇な事から早速取り付けたのですが、 まず問題になったのが取り付け場所。
ヒーター本体を持って車内をウロウロして、あちこちに置きながら、設置場所をセレクト。
結果として、一番邪魔にならないのが運転席と助手席の後ろのセカンドシート下が一番と判り、しかも一番右奥。
と、いうことになりましたが、車が福祉車ということもあり、 車椅子を固定するバインダ装置の厚さ分だけ床が2重構造になっているのが問題???
そのままだとヒーター本体が、椅子の下部に接触してしまうことが判明したんです。
下の写真がバインダー装置(正確な名称は知りません)
ただ、本来の金属床と、上の木製(ベニア)床のトップまでの空間は、高さにして約7cmくらいで、
カットすれば(ヒーターの大きさだけ掘り下げれば?) 設置可能なのが判った。 OK!
早速作業開始ですが、セカンドシートを取り外し(メッチャ糞重い)、 バインダ装置も取り外し、慎重に設置場所を丸鋸でカット。
ベニア支えるステーを折り取ると、 燃焼用エアの吸排気口をホールソーで穴開け。
邪魔にならず、 理想的な場所で、尚且つ 目立たないようにと位置合わせして設置しますが、
かなりこの設置場所と、穴加工で時間がとられてしまいました。
ヒーターを仮置きして、 タンクを設置(一番後ろの白いのがそう)して、 配管を通します。
大体が決まったら本取り付け開始。
ヒーターの下にはフランジナットでヒーターを固定するスタッドボルトを取り付けますが、
実際にナットを締めてみると、完全に締らずに本体が多少ガタガタします。 あらら!
何故かというと、マウントプレートと 断熱のためのマウントラバーの両方の厚さを足した厚みより、
スタッドボルトの”ねじ切りの無い部分”が長いからで、 多分、元の床と、その上のマウントプレートを重ねた厚さの
床に取り付ける事を想定しているのだと思いますが、これはワッシャーを適当に入れて調整しました。
施工が終われば、車内を綺麗に掃除してから、 セカンドシートを取り付け。
ヒーターの温風吹き出し口の真正面を避けてポリエチレン製の燃料配管をしますが、
これは漏れが分かり易いのと、後のメンテナンスがやりやすいようにします。
ポンプは、原則通りに排出側を高くして、固定は付属のラバーバンドを、ラバーゴムで吊るスタイル。
吊りゴムは偶々持っていた物を使いました。 太いテグスでも良いかもしれません
付属のラバーバンドにも防振効果はありますが、完全では無いので、そのまま取り付けると 響くポンプ音が大きいです。
床は太鼓みたいなの物ですから、そうした音の問題が生じやすいのは当たり前ですが、 車体のフレーム等がっしりとしたところに取り付ければ、かなり騒音は低減できます。
自分は面倒なので楽な方でやりました。
配管は、床が二重なので、タンクから床下を通し、さらに車体のフロアーを貫通(グロメット)、
車体下の隔壁の穴を使ってポンプまで配管しましたが、 様子みて後で位置を動かすことがあるので、
配管は短くせずに取り回し、途中でタイラップで仮固定とかしています。
ちなみに、燃料タンクは車体サイドのパネルに付属ネジで直付けですが、 満タンまで入れることはないので、
多分大丈夫。
もし不安がある場合は、後で補強します。
設置完了後の写真ですが、セカンドシートを折りたたんだ状態が下の写真。
実はFFヒーターを取り付けてしまった為に、 すぐ横のバインダーが使えなくなり、
車椅子1台分が殆ど使用不可能になってしまいました。
まあ、載せるのは親爺一人なので構いません
シート設置時。
ホットエアの吹き出しアウトレットは、特にダクト配管等をせずにこのままにしました。
吹き出しの約3分の1が床下に廻り、 これが二重床の内部に入り込み、 床暖房的な感じ。
上の3分の2は車内を暖めるのですが、連日のテストで、偶々だと思いますが、理想的に車内が暖まることが判りました。
ヒーターの吸込み口はこんな感じ。
リモコンの配線をまだサイドパネル内部に通してません(笑)
これはサブバッテリーの充電ラインを通す際に一気にやります。
電源となるのはリチウムイオンバッテリーの 100Ahで、これは冷蔵庫の電源としても使いますので、
まだ正式な場所は決めてませんが、 とりあえずセカンドシート下に置きました。
設置後、試運転して、そして色々と条件を変えて1週間ほどヒーターの運転をしましたが、
これが驚くほどの高性能で、運転時のビジュアルの美しさもさることながら、 制御が本当に緻密。
タイマー機能もありますが、 ウィークリーで、 3設定とかの複雑な設定は出来ず、 連日繰り返しの1設定のみ。
自分の場合、 細かいタイマー設定で運用することは無いので、これで十分です。
当然ですが、 音声案内や各設定もできます。
色々とやってみたところ、 さすがだなと・・・・ 感心したのは、これまでの同系統ヒーターで出来なかった
ヒーター自動停止&自動起動 が可能なこと(設定でOFFにもできます)
この恩恵は大きく、これまでの同型ヒーターでは、一度起動したら手動でスイッチ切らない限りはずっとヒーターは燃焼しっぱなし。
その為に、車内温度が高くなってもお構いなしですから、 窓を開けて外気を取り入れて車内温度調整等をする必要がありました。
なので、外が雨だったり雪だったりすると、それが出来ず、 暑くなる度にスイッチ操作して、車内が寒くなるとまたスイッチ操作と、かなり面倒な事になります。
2022年最新モデルは、そうした事が無く、設定温度に到達すると燃焼を停止して、ファンも停止します。
そして設定温度より2℃ほど車内温度が低くなると、自動起動して燃焼して、また緻密な燃焼による室温制御をしてくれます。
運転時のビジュアルがメッチャ!格好が良い。
自分の携帯はアンドロイドなので、テストしていませんが、
iphoneだと Bluetooth による操作が可能なようですが、 自分はリモコンスイッチで普通に操作する方が
簡単なので、必要性は感じません。
取り付け後にほぼ毎日、早朝にリモコンから起動して、 運転前大体1時間ほど車内を暖めていますが、
フロントグラスの霜が溶けて無くなっていたり、 有ってもワイパーで一拭いすれば視界すっきり。
エンジンを掛けて車内が暖まるまで震える(車内空間デカいので)なんて事は無く、 高速道路を走らない限りは、
普通の運転では問題無くヒーターが燃焼してくれますので、 車両のヒーターが効いてきたら、リモコンでOFF
「メッチャ快適!!」 こんな快適な物を付けない手はありません。
車は自宅から50mほど離れた処ですが、 リモコンの電波が到達するので、朝起きてON
それで毎朝快適な運転開始が出来ます。
と良い頃ばかり書いてきましたが、 排気音がフル運転時に出るので、 排気管を1m程長くして、
付属のマフラーではない、 ハイパフォーマンスタイプ・マフラーを取り付ける予定です。
現在注文中なので、 手に入り次第とりつけます。
以上、 FFヒーター取り付けでした。