パジェロミニにアルミ製のラックを取り付け、 その後に セイルキャリア何ぞを取り付けようとしていた僕。
ところが、余計な事を考え始めてしまった
それはルーフラックの上に、更にキャリアを取り付けたらいかがな物かと・・・・・
実は以前、ラックの機能を持ちながらも、それを屋根から降ろすと ウインドの道具を積んで運べるキャリアを作成したことが有るんです。 
ところが、いい加減に設計?
したこともあって、極めて使いづらい物が出来あがってしまった。
言うなれば 帯に短し襷に長し で、更には 取り扱いまで面倒という いわゆる超駄作を造ってしまったわけです。
ばはははは!
で、今回 ふと思いついたのですが、
それを再度造り直しつつ、尚かつ ラックに載せて使えるキャリアを造ったら如何や? どうせなら? という考え方に変わってきた。
そこで、 前回の失敗点を 簡単に書き出すと、
1.キャリアとして小さかったこと
故にボード一枚、ブーム一つ、セイル2枚を載せると 完全に一杯という感じで、現実的に使い物にならなかった。
2. ルーフレールに載せたときに やたら不安定
ルーフについていたレール幅を、まったく考慮していなかった事からキャリアを固定する事が難しく、 走行中は常に不安に苛まれる状態だった。
3. ゲレンデでキャリアの下に 脚を組み立てなければならないのですが、その組み立てが面倒で危ない上に、取り外したらその脚セットがやたらと邪魔になる。
4. 脚と一体になって取り付けてあるタイヤが金属製のベアリング入りで、 砂噛みや錆びに対して弱い上に径が小さく すぐに突っ掛かるので怖い。
更にはロックナット固定の為にタイヤが簡単に取り外せなかった。 シャフトは重い金属シャフトが入っていた。
5. ボードやセイルを載せて束ねる為のゴム紐や荷締めベルトをかける場所が全く無かった。
6. 拡張性に極めて乏しい。
こうしたどうにもならない?問題が、多々有ったんですね。 バカだよね~ 本当に 
まず改善点として、現在車に取り付けてあるキャリアのレール横幅より、立てフレーム幅を大きくし、
ルーフラックに乗せたときにピタリとはまり込むように幅を取ることにしました。
横へのスライドが無くなるので不安がないんです。
同時にキャリアの固定も ベルト4本(2重の安全性)で簡単に取り外し出来る様にしました。
ルーフラックフレームの内側ですが920mmありますので、 そのフレームのパイプ径が20mmですから 左右合計40mm足して
960mm=ルーフラックフレームの外幅となります。

キャリアの横バーの長さですが、例の上むけて取り付けたルーフキャリアのフットの幅に
大まかに合わせることに決定(アバウト)。
とりあえずは 大まかにパーツを並べて色々と検討。 フムフム・・・

今回の課題は、脱着式だった金属タイヤ付脚をキャリアに組みこんでしまう事ですから、こうした方法をとることにしました。
ルーフラックに乗っている間は 脚部がキャリアの一部になり強度を補う。
使うときには 黄色及び緑矢印のラッチ金具を外して立てて倒立脚となるようにした。
強度と使いやすさの両立。
以前はこの脚全体がそっくり取り外せる様になっていたんですが、脚が重い上に組み立てる際に倒れたりと危険だった。
今回はキャリアを逆さまにして赤・黒矢印の様に起こせば倒立脚になるように変更。
車載と使うときは 上下逆になります。
最後にタイヤ軸 をポンと載せて ラッチ金物で取り付ければ終わりです。 1、2、3、のスリーステップ

ちなみにこのタイヤ軸ですが、 タイヤは園芸用の 8インチパンクレスタイヤ(以前は6インチ)でベアリングがない
樹脂製です。 価格は一つ498円
車軸の作り方
赤矢印はイレクター そこに イレクター同士を接続する為に売っている純正の金属ジョイントを打ち込みます。
イレクター両端に打ち込んだら 内径が約20mmになるので、オールステンレスの19mmパイプ(680円)を
と通すとスムーズに通ります。 
イレクターは海水で腐食しますから、交換が簡単となるように、ステンレスシャフトが簡単に抜けて交換できないと困るんです。
で、水道用のステンレスクランプ(98円)を使ってシャフトを抜けにくくして、その向こうにステンレスのワッシャ(60円)。
で、樹脂タイヤを取り付ける。

反対側はこうなっています。
同じくステンレスワッシャ入れて、 末端をクランプで固定。
この末端部分はタイヤが簡単にできるように、最後はパイプに穴を開けて留めるピン式にします。
今回は加工が間に合わなかったので・・・・

それが終わると、再びキャリア本体の作成、 横バーをどうするか思考しながら 組み立てていくことになります。
両端は認識しやすいように色違いのイレクターを使用と格好つけて言いたいですが、単に 屋根裏に保管してあった破材の再利用(笑)
キャリアその物の長さは2000mmで、 ボードが2500~2800mmくらい有りますから丁度良いくらいでしょうか?
ちなみにルーフラックの、このキャリアを載せる部分=フレーム有効長さは1500mm。
末端部のプラカバーなどが邪魔にならないようにウインドの道具やキャリア自身の加重がかかる横バーの両端は1450mmにしました。

プルバー
キャリアを引く際に必要なのがプルバー。
道具を載せて 手で引いて歩くのにどうしても必要なのですが、というかこれが無いと実に使い難い。
ところが、 これが意外に難しくて試行錯誤。
何しろ簡単に取り外せ、 引っ張る際に ひきやすく なおかつ角度が自動的につかなくてはならず。
更にはそれが収納時と積載時に 干渉して邪魔とならないようにしなければならないのですから・・・・
で、ラッチ式金具をつかってと・・・・・
これだと取り外しが簡単なことと プルバーの角度が適度について運びやすいのですね。

片付けはこうして収納します。 ピンク矢印が取り外して収納したプルバーです。

次がハンドルを離していても キャリアが自立するに必要な脚で、これは簡単な取り外し式。 垂直荷重しかかからないですから。
で、不用なときはここに収納 黄色矢印は 簡単に取り外せる片側オープンの クランプ 二個使います
赤のがその自立バーですが、 実はこれに関してまだ十分に思考する必要が有りそうです。

下の写真は、ほぼ完成時状態のキャリア前部の写真ですね。 自立バーは黄色矢印の処に差し込む様にする予定でいますが・・・・・・
現段階では単なる垂直加重だけの考慮なので・・・・・
角の部分を自立に使ってもOKですね。 だいじょうぶかな~ 
末端の横バーには拡張用パーツが取り付けてあります。

今回の造り直しで、 考慮したのは外したタイヤ軸をどうするか?ですが、こうする様にします。 赤矢印のラッチ金物はずせば ワンタッチでタイヤ軸とタイヤが外れます。
積載時には、こうして移動となりますが、 最終的には重いタイヤはピンで簡単に取り外し出来る様にする予定です。

ここで部品が無くなってしまいまして、足らないのはラッチ金具とか小さなものですが、
とりあえず今日はここまでで終わり。
最後に接着剤を流し込み、数日経って完全に乾いて固着するのを待ってから、
実際にパジェロの屋根に載せてみます。 
しかし・・・・・ この作業は大体一日作業で、ほとんど考えている時間ばかり。
で、ゴソゴソやっている僕の横で喜々としていたのが孫でして。
ず~と側で 遊んだり 僕を見ていたり 真似したり。 パイプも部品も孫にとっては最高のオモチャ。
僕の部屋の工具箱を開けて ハンマーやらドライバーやらペンチをドンドン運んでくれる(爆笑)
3時間以上も離れず、途中のお昼御飯の際には離れなくて大騒ぎ。
午後も一切昼寝をせずに 工作中のキャリアを相手に遊びっぱなし・・・・
それは良いのだけど 切断したパイプに指突っ込んで血だらけになったりしながら泣きもせず遊んでいた。
指切ったくらいで手当なんかしませんが、工具落としたり、パイプで蹴躓いてひっくり返ったりして、そちらの方が危ない。
片時も僕の側を離れない孫の姿ですが、嫁さんは一言も口を出さないまま じっと見守っていました。
「怪我するから危ない!」 と単純に遠ざけるのではなくて、 自分で痛い思いをして何が危ないか?を理解して行く力を持つ、そうした子に育つ事を願っているようです。
しかし・・・・・
僕が何か始めると ずっとついて歩いて嬉しそうにしている、この小さな笑顔を見ていると、 真夜中まで寝もせず戦艦プラモデルや模型飛行機造ったりしていた、
自分の幼き日々を思い出しますね。 
そういえば、僕も自分の親父が工具道具を使って大きな物を造りあげていく姿を見て育ちました。
自然と受け継がれるのですかね? そう思う一日でした。 
その3に続く