以前、少しだけ日記で書きました、開発してきた特許ですが、出願しました。
でもって、送付したのは自分の誕生日。
偶々ですけど、そうだった (笑)
某会社から某製品開発に関して頼まれて、もちろん自分の本職とは全く関係無いわけですが、自分1人で開発をして、
テストも試験も終わって、実用可能段階に入ったので出願したという次第です。
開発依頼してきたところは、小さくて家族的な会社でして、しかしながら堅実にやってきたところなのですが、
ひょんな事から関係が出来て、色々と話している内に「こうした物が出来ないだろうか!?」提示されたのが事の始まり。
その分野に関しての技術者が社員として居ない事による苦労というのは、経営者にとって非常に大変な物でして、
かといって、その為だけに”技術を持つ人間”を雇って開発費用を掛けるわけにもいかず、お客さんの方から再三のリクエストは寄せられていたけど、どうすることも出来ない 状態だったとのこと。
そこの社長さんが部外者である僕を信用してくれた訳ですが、
「とりあえず可能かどうか?を初めとして色々と調べて、可能そうならこちらでやってみます!」と言ってみた物の、
あっという間に過ぎていく時間。
厄介なのが、現在それに関して独占市場的に支配している先願特許を持つところがある事で、そこが持つ既存特許との抵触だけは回避しなければならないんです。
さらには後出願である以上は既存の物より先進性があり、さらに法的に先願特許の独占支配権に一切触れない物で無ければならない。
構造的な物から色々と検討を始め、技術的にそれが可能なのか???を考察し、その上で問題が無いと判断して
実際に必要な物を作成してテストしたりするわけですから、それなりに時間も掛ります。
開発費用も全部自費だし あはははは!
まだ北風が吹きすさぶ頃に初め、やっと今頃になって出願したというわけですが、厄介だったのが、出願書類の作成。
どの方向からも攻撃を受けず、尚且つ特許の支配権が出来るだけ広くなる様に書かねばならない。
ほんの些細な書き漏らしや、表記の仕方で独占的支配権がアッサリ崩れてしまうのも特許の恐さ。
書類作成だけで、ほぼ一月ほど費やしましたが、その難しさにさすがに「次はやりたく無いな~!」と独り言
を言ってしまった僕。
ま、出願してしまえばこちらの物ですけど (笑)
その案件提示をしてくれた会社には、こちらで製品を作成して納めるか、それとも手法だけ伝え、向こうで作成してもらってロイヤリティだけもらうか、それとも向こうと併せて、こちらはこちらで独自に販売をするか?
ですけど、作成している時間なんか無いし、お任せになるのかな~???とか思ったり
まだ色々と悩むことが出てきそうです。