明日はいよいよシステムキッチンの下半分セットを取り付けますが、その前に前面にキッチンパネルを貼り付け、床にクッションフロアも貼ります。
キッチンパネルはアイカセラールという製品でして、サイズは 3x8サイズ (約920x2400mm)の大きな物で、 これ一枚でキッチンの”前面”を”全面”覆います。
って面白くないか。 なはは
価格は9800円程度
床は、店舗等の床として、土足で歩き回っても全然大丈夫な”高耐久性クッションフロア”。
サイズは1.8X4mで、約1万円近くするという高級品?
キッチンは水場そのもので、まずはコップや皿を落としたり、シンクの洗い水でビショビショになったり、鍋の煮物汁をこぼしたり、
書き上げると切りが無いほど床にとってはスパルタンな環境。
とにかく汚れが凄まじい場所であるうえに、スリッパなんぞ履いて動き回れば研磨している様な物ですから、碌な事が無い。
フローリングは良さげですが、水の多いところでの使用には元来不向きで、クラックや割れ、そして表面の剥がれ等が起きて、一部分だけの交換も困難です。
かといって、はやりの樹脂製の床タイル施工だといいのか?と言うなら、 継ぎ目の部分そのものが水分を吸いますし、しかも入り込んだ水が乾かない。
浸透圧でその下の下地材との隙間に水が染み込むと、裏面も樹脂の為にボンド等は極めて剥がれやすく、すぐに浮き上がってくる。
ボンド施工ならまだしも、横着して両面テープ施工なんぞしたら、人の歩く方向のモーメントは大抵同じ方向なので、それによる寄りが生じやすく、 これまた短期間で浮き上がる。
かといって、普通のクッションフロアだと、 表面がすり切れ安く、 上にも書きましたが、スリッパなんぞ履いて動けば、 誇りや土埃等の研磨剤で擦っているのと同じで、
比較的早くにみすぼらしくなる。
どんな床材も、一長一短で、 ワックス等を豆にコーティングして保護すればともかくも、 しかしながら出来るだけメンテナンスが無い方が良いわけです。
となると、クッションフロアになって来るのですが、
普通のものは 表面のコーティング&プリントが0.08~0.1mm程度とかなり薄く、 一番人の動き廻るキッチン等での使用では、上記のように耐久性に乏しい。
そんなら! 耐久性に富んだ物を使えば言い訳でして、 土足でガンガン歩いても大丈夫な 表面プリント層 0.3mmで特殊加工された物を選定。
ただし高価。 う~ん!
当然ですが、フローリングや樹脂製タイルみたいな継ぎ目などは無い事から、 水の浸入が無く、当然にカビや汚れが目地に入り込む事も無い。
汚れれば、直接洗剤かけて雑巾でガンガン拭きという掃除も可能。
で、色々と考えた結果、耐久性が極めて高い、 店舗用のクッションフロアーになったわけです。
実はキッチンだけに大理石タイルを貼ることも好捕に入れたんですけど、 床がコンクリートならまだしも、木造住宅だと割れの発生可能性が高く、 その場合の修理コストが莫大だし、 何より冷たい・・・・
で、やめました。
朝の5時過ぎに家を出て、現場に着いたのは7時10分。
昨日購入した パネルを車の屋根から降ろして室内に搬入。
まず採寸して、少し長いので当然のカット。
時間的に丸鋸が使えないのと、 割れなどが起きる可能性が有ることから、ここはプラスチックカッターを使用。
表と裏から切り込み入れて折り曲げると簡単に切れます。
本当は換気扇の裏側に少し差し込んでの施工をしたかったんですが、 どうにも旨くなく、この段差の分だけカット。
すぐに割れるので、 ドリルで穴を開けてからプラカッターと目の細かい鉄鋸を使って切ります。
それ終わると、 指示通りに両面テープを貼って、 ボンド。
写真取り忘れたので、 これ。(笑)
デカいので二人がかり(助手は家内です)で、「セ~ノ!」 と貼り付け。
ベタリとやると、後はぐいぐいと表面を手で抑え、両面テープを完全に張り付かせますが、同時にボンドをなじませる意味もあります。
作業自体は極めて簡単でした、 でも3x8サイズは一人でやるのはかなり難しく、何より貼り付けは一発勝負ですから。
*写真左下の赤丸部分には すでにガス屋さんがコンロ用配管を施工をしてくれてます。
パネル貼りが終わると、 今度は床にクッションフロアーを貼ります。
まずは暖房を効かして丸まりを取ります。
そして実際に床に置いて、 柱などの切り込みカット開始。
床下収納部分を抉るようにしながら作業しますが、 かなり面倒。
キッチン入り口ドア側ですが、ここで問題に?ぶつかりました。
思ったより奥行きが無い?
クッションフロアを冷蔵庫置き場としてのスペースの部分まで敷くか、 それとも、その部分だけフローリングを貼るか?
で、 クッションフロアだと 冷蔵庫の重量で間違いなく素材は潰れる。
*450Lくらすで100kg近くになることもあります。
なので、ここだけはフローリングで行くか? ということなんですが、これにはかなり悩みます。
実際に測ると、奥から手前まで620mm、昨今の大型冷蔵庫だと中には680mmというのもあり、
キッチンの出入りドアを開けると冷蔵庫扉が柱より出て見えてしまうわけで、ただ、薄型というタイプだと余り問題は無い。
一応イメージとして、余りのフローリングを置いて見ましたが、どうだろ・・・
薄型の400Lクラスだと シャープとかには635mmなんていうのが有るけど、それでも15mmはやはり出っ張る。
https://aqua-has.com/support/material/AQR-TZA42K_TZ42K_626000_web.pdf
とりあえず、この部分は除き、他の部分にボンド塗って貼り付けを開始。
床下収納庫の扉にも、当然施工。
システムキッチン台の真下はごらんのとおりでして、3パーツに分かれているキッチンの脚が置かれる部分は細く切ったのを貼り付け。
クッションフロアの厚さで不陸ならないようにですが、 このやり方は???と思う人も居るかと思います。
いろいろな施工方法があるかと思いますが、全面フローリングを貼って、その上にキッチン台を載せたり、下地材の上に キッチン台を置き、
そしてギリギリ手前まで床仕上げ材を貼る等ですが・・・。
僕は今回この方法をとりましたが、これだと、しばらくするとクッションフロアが潰れて全体が1~1.5mm程度沈み、それがずれ防止にもなります。
ずれるんか? 笑
先に台を置いて、 後でクッションフロアという方法もありますが、その場合はとにかくカットが複雑で面倒くさいし、
システムキッチンの真下にはすこしだけ通気の為の隙間が有り、 キッチリ縁で切るとそこから奥の下地がみえてださい。
何でこうしてるか?という他の理由ですが、 キッチンて以外に水をこぼしますよね。
場所的にキッチン台の一番手前に落ちる事が多く、
その部分まででキッチリクッションフロアを切ってしまうと、 下地材とクッションフロアの貼り付けの末端部分が真下になる為に、
こぼれた水などが丁度そこにある二つの合わせ目部分より浸透してしまう。
= 水が逃げないし、 腐敗や腐食、 カビの温床となる。
結果として、通常より早く劣化とメクレが起きて来て、 最後には、特にですがシンク真下やガス台下がぶかぶかになる。
なので、ある程度奥までクッションフロアーが貼られている方が良いんです。
かといって、一番奥まで貼れば良いのか?というと、それも問題。
奥部分は完全に陰になる部分ですから、壁と床の継ぎ目部分等からの湿気が溜まりやすく、そこまでクッションフロアを貼ると、 やはり湿気の影響を受けて腐食する、
下地のベニアが適度に見えている方が 湿気が溜まらずに乾くし、 板自体がある程度の調湿性を持っているので、それを生かすという意味もあります。
まあ、どんな施工をしても、それをやる人間の思考に任せられているので、何でもいいんですけど(笑)
全部の施工が完了したのは 午後の2時。
片付けして、今日はこれでおしまいです。
明日は息子を助手にして システムキッチンの取り付け及び配管です。