プロダクションからその道へすぐに踏み出していくのかと思っていた僕。
ところが、最終段階で、”活動は一年後から”と明確に相手方へ伝えた上で、許可をいただいて帰宅してきました。
「へ~・・・・・、ふ~ん・・・・」と思うわけですが、娘いわく「今年はやらねばならないことが多く、半端に放り出せないから」だそうで、でもそれが全部片付くのが来年、そこから新たに踏み出したいとのことでした。
余裕が有るというか、なんというべきか・・・・ 笑
普通の娘なら喜び勇んで飛びつくか、しがみつくのが多いのに、何となく不思議な気持ちです。
プロダクションの担当者が娘に芸能界はじめモデル、タレントの話をいろいろ聞かせてくれ、その世界観を僕は又聞きしているわけですが、なかなか厳しい世界のようです。
まずは、プロダクションそのものに眼を付けてもらえる(まともなところはホンの一握り)事がまず難しく、こうした処に自分から売り込んでくる子は写真つきメールだけで一日何百通は普通らしく、何か有ればその数は4桁にも登るようで、
ただ、専門家としてはこうした子から拾い上げるのは余程ではない限り無いとのことです。
言い換えると自分から売り込んで来る子は基本的に相手にしない、故にその中で目に留まる事は宝くじに当たるくらいの確立でしかないそうです。
それではどうやって商品(新人)を探すのかというなら、スカウトマンやマネージャーが自分の足でテクテク歩き、素質を持つ子を探し出していくのだそうです。
「うちの娘はそんな玉じゃないだろ・・・」と僕は思っているわけですが、登録まで行くにはこれだけではなく、ほかにも難しい条件があるらしい・・・・。
*ちなみに、いい加減なところはどんどん登録させ、後は写真代やらレッスン料などを取りまくる、言うなれば女の子の気持ちを逆手にとるスカウト商売をしているところが非常に多いと言うことです。
容姿の良い子はいくらでもいるだろと思うわけですが、実は可愛い、美人、そうした言葉が当てはまる女の子というのは掃いて捨てるほどいるらしく、渋谷や原宿等、人の集まるところに行けば普通にいるし当たり前のように歩いている。
ところが、この可愛い、美人というのが素人の感覚とは異なってまったく駄目らしく、こうした子はその世界では何の役にも立たないのだそうです。
そんじゃ~どんな子なら良いのか?という事になるわけですが、容姿以外に全身からにじみ出る雰囲気や現実的な感覚、言い換えるとオーラみたいな物が絶対必要条件だそうで、それがない限りは商品(プロダクションとしての売り物)にはならないそうです。
我が娘みて「そんな物有るかよ?」と僕は思うわけですが、とくに家の娘を持ち上げることなく、謙遜もせずにそのままここに書くと現実はこういったものだそうです。
それじゃ、そうした条件にとりあえずマッチした家の娘はその世界でどういった方向に適しているのか?という話になるわけですが、モデルはほぼ×、 CMはじめタレント(特にアイドル系)が主になるだろうとのこと。
モデルは性格が歪みますからお勧めしませんとのことで、これも素人の考えることとは大きくかけ離れていて、その理由はモデルという存在そのものが、その子のスタイル意外には魅力等は何ら不要であり、あくまでも商品(衣類など)が引き立たつのに適した存在としての役割でしかない。 言い換えると影が薄くないとダメということで、、さらには特に綺麗で有る必要等無く、単に商品が引き立つ存在であれば誰でも出来るものだそうです。
そうとう冷たい様に感じられますが、現実の世界というのは、一般で思われている認識とはこういった一面をみても乖離しているのですね。
当然、撮影時にはカメラマンから支持されただけのポーズをとるだけで、笑顔に至っては「なんでまともに笑えないかな?」とか、結構平然と冷たく言い放たれるのが当たり前だそうで、ゆえにモデルをしているのだという本人
のプライドが極力必要で、そうした冷徹な指示に応じるだけの忍耐力も要求される。
ゆえにみんな性格がきつくなり、だんだんと表情が冷たくなっていくのだそうです(ただしアイドルモデル除く)。
「なるほどー」と思うわけですが、そんならタレントはどう違うのか? というと、これはこれで又難しいらしく、どこでも可愛いと言われ、愛されることから、自然に顔も容姿も良いほうへ変化していく。
ただし、よほど人間的にしっかりしていないと、いつのまにか謙虚さを忘れてひたすら嫌な人間へ変化していく。
ゆえにその時点でタレントとしての寿命は終了となり、その期間は活動始めてから、たいてい2年から3年というのが相場だそうです。
まあ、親である僕としては「謙虚であることこそが女性としてもっとも大切である」と幼いころより言い聞かせて来ているわけですが、これが娘にとってこの先、何がしかの役に立ってくれるだろうか? と思ってしまう。
一応、来年から活動と娘は考えている様ですが、一番問題なのは平日学校を休んで動き回ることは親として許すつもりは無く、しかしながらこれに関しては特に珍しくも無い前例があるようでして、というかそこはそれに対応
してくれているようですが、学業重視の子は基本的には土日だけ仕事をいれ、平日にやらねばならないときは学校終わってから、そして帰宅は遅くならないように配慮するそうです(当然売れる可能性も低くなる)、
このあたりはマネージャーとの調整でやっていくとの事でした。
とはいえ、今年2年生になり、来年は高校3年生、国大を狙っていこうとする中で、勉学とタレント活動の両立等、はたして可能なのだろうか?
世の中そんな甘いとは思ってない僕、実際にやり始めてひとつも仕事もらえずに、苦い思いだけして世の中の厳しさ知る経験をしてくれれば娘には大きなプラス要素になると、正直なところ思ってます。
なにより性格ブスな女になったら嫌だしな~
かといって、万が一売れたりなんかしたら、それはそれで、なんといって良いか分からない気持ちになると思うのですが。
は~