9Exhaust pipe
排気パイプ
Rigid pipes made from unalloyed or alloyed steel with a minimum wall thickness of 1.0 mm or flexible piping made of alloyed steel must be used for the exhaust pipe.
The exhaust pipe is secured to the heater with the supplied exhaust pipe clamp. See statutory requirements for further regulations.
The exhaust silencer should preferably be installed close to the heater.
The heater can also be operated without a silencer.
最低1.0mm厚、もしくは特殊合金製の柔軟な配管が、排気管のために使われなければなりません。
べバストの純正排気管を使っていれば問題ありません。
排気管は、クランプでヒーターに固定すること。
*ただ差し込んだだけ、等は厳禁
アクセサリー であるサイレンサー(マフラー)は、ヒータからあまり遠くないところに設置。
サイレンサー無しでの、ヒーター運用に何ら問題はありません。
*マフラー本体の排水口を、図の様に、出来るだけ下になるようにすることが必要で、真横にして使うのは好ましくありません。
内部結露して溜まった水が排出される穴なので、塞がないこと、またマフラーの室内設置は絶対にダメです。
排ガス圧を使って排水するので、室内設置すると一酸化炭素中毒になる可能性があります。
10Combustion air intake and exhaust pipes
吸気パイプと 排気パイプ
Both pipes must be installed falling away from the heater. If this is not possible, make a ø 4 mm condensation drain hole at the lowest point.
The pipes must not face in the direction of travel.
The pipes must be arranged in such a way that it cannot become clogged with dirt.
両方のパイプは、ヒーターから車外に適切に導かれて取り付けられねばなりません。 下の図参照。
吸気パイプはともかく、排気パイプの末端は出来る限り車外に出るようにします。
*車体真下に取りつけて、排ガスが車体真下に溜まる様にしていると一酸化炭素中毒に成る可能性があるので注意
もしそれが可能でない場合、最も低いところ(結露水が溜まる可能性の有る場所に、直径 4mm程度の穴を開けて、排気圧で、排水できるようにしてください。
両パイプは、決して車の進行方向に向けて取りつけてはなりません。
パイプ内部や、燃焼室に水や泥、その他の汚れが蓄積して詰まりを起こし、ヒーター故障につながるからです。
タイヤのはね上げる物(タイヤ後部)が、吸気・排気口に詰まらないように注意。
ATTENTION:
Risk of fire if the exhaust pipe ends other than shown in Fig. 21!
Length of combustion air intake and exhaust pipe in total:
with silencer:max. 2.0 m
without silencer: max. 5.0 m
注意:
図21の通り、排気パイプ口は可燃物となる物からできる限り遠いところに設置して、出来れば150mm程、パイプを90度下(前後左右10度以内)に向けること。
吸気および排気の両パイプ、総合計距離が下の値を超えないこと。
*それぞれのパイプだと思います
サイレンサー使用で:最大。 2.0m
サイレンサーなしで: 最大。 5.0m
NOTE:
Exhaust pipes longer than 2 m must be insulated (to prevent dropping below dew point)
Inside diameter of pipes:
Combustion air line:22 mm
Exhaust pipe (metal): 22 mm
Smallest bending radius: 50 mm
Total bends:
combustion air line:max. 270°
Exhaust pipe: max. 270°
注:
2mを超える長い排気管を取る場合、断熱処理をしてください。(結露しないようにするため)
パイプの内部の直径: ベバスト2000STCの規定サイズです。
吸気エアライン:22mm
排気管(金属): 22mm
最も曲げた場合の半径: 50mm
総曲がり角:
吸気エアライン:最大。 270°
排気管: 最大。 270°
11Electrical Connections
電気接続
All lines that are not required must be insulated!
11.1.Connection for installation in a vehicle for transporting
dangerous goods (ADR)~11.3.Supply voltage connection
Preferably from the vehicle's central electrical system.
すべての配線を完全にする事は当然ですが、 この11は ARDという爆発物や可燃物質を輸送する車両に設置することに関してのことが書かれており、
普通の人がそうした車にDIYで取り付ける事はありませんので、省きます。
11.2.Connecting heater
ヒータへの接続
To connect the heater, remove the control unit cover on the heater and plug in the wiring harness connector at the control unit.
ヒーターとワイヤリングケーブル(ハーネス)は、ヒーターのカバーを取り外したうえで確実に奥まで差し込んで接続してください。
NOTE:
Use a blunt blade on both sides to remove the control unit cover (Fig. 22, arrows).
To prevent the hot air escaping (heater overheating), reattach the control unit cover prior to initial start-up.
The cable lead-through can be either on the left or right.
Correspondingly position the cable grommet on the wiring harness to ensure that the cable lead-through is sealed off in the control unit cover.
注:
カバー(図22)を取り外す際には カッターナイフ等の切れるものや、折れる刃は使わないこと
内部の熱気が漏れる(ヒーター運転時)ので、最初のスタートアップの前に必ずカバーを戻してください。
ケーブル出口には付属のグロメットを必ずつけてください。
11.3.Supply voltage connection
供給電圧接続
Preferably from the vehicle's central electrical system.
An additional blade terminal fuse holder is to be installed to protect the heater (supplied with the heater). The fuse holder must only be installed in the vehicle interior.
電源はできる限り供給電流容量の大きなところから取り出して、ヒューズをきちんと設置する接続をしてください。
キャンピングカーなら、サブバッテリーから直接が好ましいですが、それ以外の場合でも、出来る限り元に近いところからきちんと配線する必要があります。
シガーソケットからの取り出し等は厳禁なので注意。
べバストのヒーターは始動時に10A近い電流を消費する為ですが、それ以外の燃焼時には数アンペア程度の低い電流消費量となり、この辺がベバストの
優れているところです。
ベバストそのものは結構低い電圧まで作動しますが、上記の様に始動時に大きな電流を使うことから、劣化したバッテリーや充電不足のバッテリーの場合、
始動失敗(点火のためのグローピン余熱不足)に成るので注意。
ちなみに、僕の付けている同等品(OEM?)ヒーターは、やはり電圧低下した状態のバッテリーで、起動に失敗したことが何度かあります。
11.4.Control element connection
コントローラー接続
The wiring harness is prepared for connection to the control element.
Only pull on the connector housing to unplug the connector.
The connector housing will lock (self-locking action) by pulling on the wiring harness.
NOTE:
The fibre optic cable must make contact with the rotary knob .
ワイヤー・ハーネス(ケーブル)は、コントローラに接続します。
コネクタの抜き差しには注意してください。
配線その物を引っ張って抜き差しすることは厳禁。
注:
光ファイバーケーブルは、回転ノブと接触しなければなりません。
↑なんの事ですかね? これは(笑)
その3、終わりですが、 べバストのインストレーションマニュアルに書かれている注意事項的なものはこれで全部です。
どれも肝心な部品(排気パイプやホットエアーチューブ)は純正部品を使い、 場所をきちんと選んで設置配管すれば、誰にでも出来るものですが、
車体への取り付けの際に、穴を開けるホルソーや電気ドリル等の工具が必要となります。
それらが有れば、これまで翻訳した注意事項通りにやって、問題なくヒーターは運転できます。
問題は燃料の取り出しで、これはヒーター専用のタンクを設ければ、配管は至極簡単。
ガソリンは臭気がどうしても漏れるので、軽油もしくは灯油で使われる方にお勧めします。
配管を車両の燃料タンクから取り出す場合に、時として”タンクそのもの”を車から降ろしての作業が必要になります。
そんな事から、ディーゼルの場合はさほどではありませんが、ガソリン仕様のヒーターは難しいです。
車により室内側のタンク真上辺りに、燃料ポンプを交換するためのハッチが設けられている場合があって、それだと、それを開けてポンプユニットを取り外し、火の気のないところまで持って行って穴あけ加工をすれば簡単です。
そうでない場合は・・・・・リフトが必要になるかも。(^^;;)
ちなみにタンクの真上で、しかも開口した状態でドリル作業などしたら引火して爆発しますので、くれぐれもやらないように。
以上その3でした。