走行時に何の気なしに聞こえてくるカラン・カランという音、気になってチェーン周りをみたのですが、リアのスプロケットはさほど磨耗しておらず、チェーンそのものの伸びは多少あれどもも、まだ交換という感じではない。
もしかしてエンジン側にあるドライブスプロケットに問題でも?とカバーを開け点検したところ、思った以上に磨耗していた。
さっそく部品を注文をしたのが先週のことですが、「しかしな~」 このバイクはメーター読みで19000kmくらいで買ったもの、現在34000km位だから磨耗はあれどもここまで減っているというのも変な感じ。
ただ、車と違ってバイクの世界は極めていい加減、というのが僕の見識で、というのは、エンジン乗せ換えなんか当たり前だし、事故車に中古バイク部品を寄せ集めてきて、ハイ一台出来上がりなんて~のも珍しくない。
メータなんか巻き戻すなんて面倒なことはしない代わりに、事故車の低走行距離メーターを持って来て取り付け、「まだ新しいでしょ!」なんて~事も珍しくはない。
レッドバロン位のショップになると、こうしたことは絶対に無いが、街中にあるバイク屋はまず疑ったほうがよい。
正直 いい加減度が高い=利益率が良い が平然となりたっている世界と言える。
ちなみにこのバイク、乗った感覚では輸出使用のフルパワーであることは間違いないが、実走行距離がおそらく5~6万キロ走っているのではないか?と思う節が見られる。
しかしながら、欠陥といわれている2速と5速は今もってなんら問題なく入る為、対策したエンジンか、もしくは本当に走行メーターの積算値が正しい事になる。
以前オルターネーターのブラシが異常磨耗してそっくり別の中古品に交換したことがあって、普通2万キロ程度でブラシが無くなる事などありえないわけですから、さらに今回のスプロケットの磨耗は走行距離にしては減りすぎという感じも否めない。
まあ、買ったところ(友達が勤めている)を信用するとして、バイクメーカにより車体の弱い部分があって、当然早めに磨耗したり問題が出る部分はさまざまで、また車種や乗りかたによっても消耗度は異なるのでなんともいえないが、
逐一疑うのも、あまり考えずに購入した事がバカだと、自分で自分に言っているような気持ちになるので、このあたりにしておいて、素直に作業したいと思う。
今回交換するのはエンジン側にあるドライブスプロケット、ちなみにタイヤ側にあるのはドリブンスプロケットと言います。
本当はこれだけの交換が好ましくないのは常識で、本来 ドリブン、ドライブ、そしてチェーンの三点セット交換が正しい。 しかしながら部品代でハイ3万円と言われても、貧乏な僕には無理な相談だ。
そこで今回はドライブスプロケットの交換のみ実施、走行してみてまだ異音が出るようなら、チェーンを交換するという事で自分を納得させました。
紹介はドライブスプロケットの交換だけなのですが、結構これに関して照会しているBLOGが無く、それじゃ~初めの一歩ってな感じで。 一応手順含めて載せたいと思います。
あくまでも、自分への整備記録ですから、当たり前のことではあると思いますが、もし参考にして作業にされる場合は自己責任にてお願いします。
さて、まずは車体左側のカウル類をはずします。
そしてドライブスプロケットカバーの取り外し。
ボルトは5本、それぞれ長さが異なるので、はずした場所が容易にわかるように並べておくほうが良い。
次はクラッチレリーズシリンダはずし。
ボルトは3本で、短いの2本、そしてカバーの固定ボルトをかねているのが1本です。
はずしたレリーズシリンダは中のピストンが出てこないように注意。 何かで固定するべきで、
タイラップでも何でもOK。
カバーを取ったらとこんな感じ。
ナットゆるみ止めワッシャーの折り返しをドライバなどで起こします。
ワッシャーは結構やわらかく、戻すときに傷でガシャガシャになるので、出来れば新しいものを注文して置く方がよい。
今回それを忘れた僕は、そのまま再利用しましたが・・・
次に、ソケットレンチ 27MM に、ロングドライバーハンドル付けて緩めるのですが。
このとき、一人では作業できません。
もう一人に手伝ってもらい、その人に思いっきりリアブレーキのペダルを踏んでもらい、ドライブスプロケットがくるくる回わらないようにします。
回す方向は黄色矢印の方向にナットを回す。
正直、緩めるのは至難の技です。
ナットが薄い為に、例のハンドインパクトを使うのが不安、ゆえに強力なエアインパクトレンチがあればベストですが、下手なインパクトだと今度はトルク不足で緩みません。
最悪、ソケットのロングハンドルに鉄パイプをかまして回すのですが、それでも緩まないようなら、おとなしく整備工場に任せたほうが無難です。
他、番外編としてナットぶち壊しを前提(故に新しいナットをあらかじめ準備)に、でかいタガネとハンマーで回す方法もありますが、一発間違えるとエンジンがお釈迦になったり、たいそう手を腫らしたりします。
それだけ強固に締まっているわけですが、一度緩むと後は簡単にクルクル回りますので、緩めるときには勢いあまって吹っ飛んだりして怪我などしないように注意が必要 。
ナットが緩んだら、リア側のチェーンテンショナーを緩め、チェーンをタルタルにしておきます。
傷だらけになった消耗品のワッシャー
そしてナット
磨耗の具合はこんな感じです。
ちなみにこれが新品
スプロケットをはずす作業は、タルタルにしておいたチェーンをスプロケットごと前へ引っ張るような感じで行い、
はずしたチェンが下に落ちないように片手で持つか針金でつるしておくかしながら新しいスプロケットに交換します。
新しいスプロケットを取り付けたら、ゆるみ止めワッシャーをいれ、ナットを指で出来る限り締めておきます。
次に、先ほどタルタルに緩めたチェーンをテンショナーで一度張ります。
再び誰かにブレーキペダルを思いっきり踏んでおいてもらって、ソケットレンチでナットを締めます。
*写真は新しいスプロケット取り付け、ワッシャーをすでに折り返したものを使っています。
適正締め付けトルクですが、僕は知りません(笑)。
そこで50cmの長さがあるソケットロングドライバーハンドルの柄(末端)に体重の半分くらい30kgをかける程度にしておきました。
これが適正かどうかは知りません、経験的なものです。 メーカーに聞けば簡単に解りますが、面倒なのでこれでOK。
30年近くバイクを乗りつぎ、長い間整備してますが、これで今までトラブルを起こしたことが無いもので・・・
後はゆるみ止めワッシャーの耳部分を、ドライバーなどで折ってナットへかけ、バラシ手順と逆に組み立てていけば、終わり。
そうそう、最後にチェーンを張るのを忘れてはいけない。
と昼休みに飯も食わずに行った作業、ですが、結果はいかに・・・・
[限定価格]ZZR1100C用 ドライブスプロケット (530サイズ)
XAM ザム・ジャパン フロントスプロケット ZZR1100 D1-D3 93-95 KAWASAKI C6405 定形外郵便可